
森の誕生
東京都、国立科学博物館で開催されていた特別展「 植物 PLANTS 」へ行ってきました。
想像以上のボリュームと内容で、植物好きには堪らない内容でした。
中でも興奮をしたのは、太古に生きた植物の化石たちでした。
クックソニア・バランディ という、この植物の化石は、4億3200万年前の地層から発掘されました。
まだ葉っぱができる前の植物で、目に見える植物の化石としては、世界最古の植物の化石らしいです。
高さは10cm くらいで、こんな姿をしていたようです。
先端の突起物から胞子が出て、個体繁殖をしていました。
このような姿の植物たちが、最初に地上へ現れた植物たちで、
( 画・おさとみ 麻美 )
こんな世界が、地上に広がっていました。
そして、その数千万年後の、3億8000万年前頃に、
地上に、森が誕生しました。
今回の特別展では、その森に生えていた木たちの化石も陳列されていました。
この化石は、アルカエオプテリス という木の葉っぱの化石で、
なんと、地上に現れた最初の木とされています。
これが幹の断面の化石で、
こんな姿をしていたようです。
そして、今にも動き出しそうな、圧倒的な存在感を放っていた化石が、
この、レピドデンドロン・アクレアトゥム の化石でした。
こんな姿をしていたようです。
ヒエニア・エレガンス
カラミテス属
そして、迫力と同時に、あたりに荘厳な雰囲気さえ漂わせていた木の化石が、
こちらでした。
オドントプテリス・デュフレスノイ という木の化石でした。
シダのような葉っぱをしていたこの木は、
こんな姿をしていたようです。
これらの木が生い茂っていた、地上に現れた最初の森は、
( 画・おさとみ 麻美 )
こんな森だったようです。
なんだか、風の谷のナウシカの世界みたいですね。
展覧会でこれほど気分が高揚したことは、かつてありませんでした・・・。
特別展「 植物 」は、その他にも、大ボリュームで素晴らしい展示がなされていました。
たくさんの人手だったのも、なんだか、とても嬉しかったです。
東京での展示は終わりましたが、
2022年1月14日(金) ~ 4月3日(日)には、大阪市立自然史博物館で展示が行われるようです。
よろしければ、是非、行かれてみてください。
図録も、すばらしかったです。
詳細はコチラ。↓
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forest forest
今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦…
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