ダンナちゃんとツマちゃんの日常①:台本
スマホ片手に声に出すだけで、すこししあわせになれる
スマホ劇(・∀・)♪
ともだちと、恋人と、一人でも、ボソボソでも声にだしてみてください
どうでもいいほどに、ダンナちゃんとツマちゃんのニヤニヤする日常の本。
オールフィクションの妄想の、ほっこり癒やされたい人向けの、台本。
台本って、声に出して初めて価値がわかるという不思議なジャンルの書き物です。
ボソボソでも、声に出してみると、少し幸せになれるかもです。
『ダンナちゃんとツマちゃんの日常①」
作:三浦佑介
ある夏の夜の、ダンナちゃんとツマちゃんの夫婦の家。ダイニング。今、夜ご飯食べ終わった所。
ダンナツマ:ごちそうさまでしたー
ツマ:へへへ、どうだダンナちゃん!たまには、あたしの料理もいいだろう?
ダンナ:うん、ツマちゃん。美味しかったー
ツマ:へへーん、クックパッド様は偉大なのだ。
ダンナ: ははぁー
ツマ:ふん(ドヤ顔)
ダンナ: 今日は、遅くなっちゃってごめんねー
ツマ: いいのいいの、いつも作ってもらってるんだし
ダンナ: いや、作ってもらってるなんて、夫婦なんだからさ。
ツマ: そうねそうだ、夫婦。うん、夫婦。あはは、何年たっても慣れないわ。
ダンナ: 顔赤いし
ツマ: 赤くねーし!
ダンナ: はいはい。
顔を真赤にして、ゴニョゴニョ言っているツマ。
ダンナ: ねえツマちゃん
ツマ: なーに、ダンナちゃん
ダンナ: あー、いや
ツマ: なに?
ダンナ: いや、なんでもない、なんでも
ツマ: そう
ー間ー
ツマ: いや、なんか気持ち悪いよ
ダンナ: え?そう
ツマ: そりゃそうでしょ。言いかけて、それで、っていうのはさ
ダンナ: そっか、そりゃそうだ。
ツマ: そうよ
ー間ー
ダンナ: いい天気だよね
ツマ: ?
ダンナ: いい天気だよー
ツマ: 今、夜だけど
ダンナ: 夜でも晴れてたら、いい天気じゃない。
ツマ: いや、さっきの話は?!
ダンナ: さっきの?
ツマ: なんか言いかけてたやつ、
ダンナ: ああ
ツマ: うん
ダンナ: えーっと、
ツマ: はいはい
ダンナ: なんていうか、えーっと、
ツマ: あ、もしかして、
ダンナ: え?
ツマ: なんか、悪いこと?
ダンナ: いや、どうだろう
ツマ: 悪いことなんだ。そうなんだ…
ダンナ: いやいや、そんな悪いことじゃないよ。
ツマ: 心の準備必要?
ダンナ: どうだろう。
ツマ: ちょっと、待って、準備する。
ダンナ: え?何の?
ツマ: だから、心の準備。
ダンナ: 心の準備って、何するの?
ツマ: ちょっと黙って。
ダンナ; はぁ
ツマちゃん、思いっきり深呼吸をする。顔を2,3回パンパン叩いて気合の声。
ツマ:うええええええーーーーっす!
ツマ :さあ、どうぞ
ダンナ:はぁ
ツマ: 早くしないと、あたしは泣いてしまいそうだ。
ダンナ: えーっと、
ツマ: うん、大丈夫大丈夫。あたしは、ダンナちゃんの未来が幸せを願う。願うから、だから、いいの、思い切って言って。悲しいけど、悲しいけれど、聞くよ。うん、聞く!
ダンナ: いや、あの、そんな大仰なことじゃないんだけどいい?
ツマ: いいよいいよ。だって、あたし仕事仕事で、全然ダンナちゃんと一緒にいられないし、妻らしいこと何一つ出来ていないかもって思ってたし、あたしみたいなのと一緒にいてもさ、
ダンナ: ツマちゃん、ねえ、ツマちゃん?
ツマ: さあ、来い、どんと来ーい!!!
ダンナ: えーっと……
腕組みして、仁王立ちで、目をつぶるツマちゃん。
ダンナ:いつもありがとう(かわいらしい花をだす)
ツマ: は?え?
ダンナ:いや、いつもいつも一緒にいてくれてありがとうって。
ツマ:いやいや、今生の別れの花?
ダンナ:何それ?そんなのないでしょ?
ツマ:今日、なんかの日だっけ?
ダンナ: ううん。
ツマ: え?なんでなんで?
ダンナ: なんでってこともないけど、いつもありがとうって。
ツマ: えーー、なんだよ。
ダンナ: なんだよって、なんだよ。
ツマ: まーったく、つまんねえことで、ドキドキさせやがって、浮気でもしたの
かと思ったぜ
ダンナ: つまんねえことって、つまんなくないでしょうがー。だってツマちゃんが
好きな花だなって思ったらなんかプレゼントしようってさ
ツマ: はー、何言ってるのダンナちゃん。もう、マジで意味わかんないから。
さ、もう寝な寝な、明日早いんでしょ。
ダンナ: え?あぁ、うん。
ツマ: はよ、部屋行け行け!
ダンナ: うん、
ダンナちゃん部屋へ行く。一人のこるツマちゃん
ツマ:ったく、なんだなんだ。これが夫婦か……いや、ダンナちゃんのスペック
か?ったく、めちゃめちゃ嬉しいじゃないか。
花を見つめてニヤけるツマちゃん。
つづく?
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