大学を辞めました。
2024年3月31日をもって俺は大学を辞めた。理由は単純に単位を取れていなかったから。これから取れる見込みも無かったからだった。ハッキリとは覚えてないけど、ちょうど3年間の在籍で、30単位も取れてなかったと思う。友達は1人もできなかったし大した思い出もなかったけど、改札の前で、この街ともお別れだなと思った時はなんだか寂しかった。初めて一人暮らしをした場所だからかなとか考えてたら、この街に来た日のことを思い出してしまった。
親の運転する車が田舎だか都会だかよく分からん場所に停まったなと思ったら、「着いたよ」という声が聞こえて驚いた記憶がある。マジで知らない場所なんだ、当たり前だけど。俺は車から飛び降りると、この土地に早く身体を慣らそうとめいっぱい深呼吸した。その時はちょうど春らしい天気で気持ちいい風が吹いていた。憧れの関東、憧れの一人暮らし、憧れの大学生。過去の全てのしがらみから解放されて、新しい全てがこれから始まるんだと思った。その日のうちに安い自転車を買って家の周りを軽く探検すると、春の日差しに照らされたなんてことないはずの景色の全てがキラキラ輝いて見えた。これ、比喩じゃなくて本当に輝いて見えたんだよ。楽しかったなあ。まあ、ここからの3年間は地獄なんだけど。
そんなこんなで俺は今、通信大学生をしている。俺がモラトリアムと親のスネにしがみついて生きている間に同年代の多くは就職するようだ。結婚する奴もいる。皆は大人になった。俺だけが子供のままだ。勝手にエスカレーターだと思って、階段の前でスマホ見ながら突っ立ってた。3年間、あるいはそれ以上かもしれない。大人ってなろうとしないと一生なれないんだ。俺もそろそろ大人になりたいから、日々、とまではいかなくても、週々、月々くらいのペースでこの階段を登ってみようと思う。そのためのnote。よろしくお願いします。