最近の記事

根底

髪を切りすぎた。某俳優の写真を見せてこんなふうにしてくださいと。調子に乗っていたと今なら思える。 髪型を同じにしたところでその人になれる訳は当然なく、何度鏡をのぞいても「やっちまった」と顔に書いてあるアラフォーがそこにいるだけだ。 何かが引き金となり、少ないながらに積み上げてきたものがガラガラと崩れていく。すべての自信がなくなり、石ころになりたい、洞窟にひきこもりたい、消えたい、と思いながら最底辺を這いつくばるように生きる。目にうつる他の人も物も羨ましくて恨めしくて目つきま

    • 人生何が起こるか分からない

      「人生何が起こるか分からない」とう言葉はポジティブに使われがちだ。と思って検索ボックスに入れてみたけれど、どの検索エンジンでも大してポジティブな記事は出てこなかった。 私が思っているよりポジティブな使われ方はしていなかった。「どうせポジティブに使われてるんだろ」という私の勝手な思い込みだった。 というのも私はこの言葉があまり好きではなく、ましてや良い意味でつかわれている場面に遭遇した時なんかには、舌打ちしたくなってしまう。 この言葉に恨みがある訳ではないけれど、そんな風には思

      • この世界の、なんと生きづらいこと、そしてなんと優しいこと。〜映画『夜明けのすべて』〜

        映画『夜明けのすべて』見てまいりました。 と言っても観に行ったのは2/28。もう2ヶ月余裕で経過してる…。 最近は劇場公開からサブスク公開されるまでが早いので、サブスク公開される前に急いで感想をしたためています。 ↑さらにここから2ヶ月経ち、6月も終わろうとしています。 7月にはDVDが出るとのことなので、さらに急いでいます。(急ぐとは) さあ、何事もなかったかのように進みましょう。 松村北斗さんと上白石萌音さんW主演。 原作は大好きな小説なので、絶対に劇場で見たかった

        • ももちゃん先生、そうだろ…?~映画『カラオケ行こ!』

          映画『カラオケ行こ!』見てまいりました。 最高に面白かったどどどどどシンプルな感想だけど、本当に面白かった。 かねてより原作のファンだったので、見に行く前からとても楽しみにしていました。 最近漫画の実写化について話題となることがあり、今作も漫画原作の実写化なのでドキドキしていましたが、原作に忠実かつ原作にはない部分の挿入についても違和感のない、原作ファンにも納得いただける(少なくとも私は)内容になっていたので満足したとともに大いに安心したのでした。 もう一回観たい。 SNS

          演技のカイブツたち~映画『笑いのカイブツ』~

          岡山天音主演『笑いのカイブツ』を観てきました。 岡山天音くんが好きで、事前情報をほぼ仕入れず、タイトルから想像できる世界観のみで臨みました。 めっちゃくちゃ面白かった。 まず当たり前だが岡山天音くんが良すぎる。陰と陽の演じ分け凄すぎん? 陽で言えば朝ドラ「ひよっこ」の漫画家新田。最近だとテレビドラマ「日曜の夜ぐらいは…」のみねくん。 優しい笑顔、女性の中にいてもまったく違和感のないほんわかした雰囲気。↑の作品はどちらもそうでした。 なのに陰の役も合いすぎる。私が岡山天

          演技のカイブツたち~映画『笑いのカイブツ』~