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ゴンちゃんの探検学校

わずか11歳でキリマンジャロを登頂。フリースタイルスキー、モーグル競技では10年間にわたり全日本タイトル獲得や国際大会で活躍。引退後は冬季オリンピックやフリースタイルワールドカッ…
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#高所登山

登山後のダイエット

2008年10月2日に日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。 ヒマラヤ遠征に行くと必ずといっていいほど体重が減る。エベレストの最後のアタック6日間で僕の体重は5㌔減った。 高所では低酸素により呼吸器・循環器が活発に動く。極寒のなか、体を温め続けるエネルギーもいる。長時間にわたる運動も伴い、いくら食事をしてもそれを補うことが出来なくなってしまう。 遠征後はズボンのベルトが緩くなって少し誇らしい気持ちになった。 帰国後、精密な脂肪率測定を行ったところ、ヒマラ

遠征装備、慎重に点検

本記事は2008年2月16日に日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。 凍てつくような空気が酸素マスクとゴーグルの間の頬を刺す。ピッケルをつく動作とステップをリズムよく動かしながら、なるべく効率よく登ろうとするが足元の雪は新しくもろい。表面はクラスト状になっていて慎重に足を出さなければ容易に踏み抜いてしまう。 視界はゴーグル越しに自分のヘッドライトが放つ光の輪の範囲だけ。上を見上げると雪の壁は星空まで続いているようだ。ここはチョモランマ…ではなく札幌のテイネハイ

「空気みたいな人」は・・・

本記事は2008年2月9日に日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。 僕が2003年にエベレストの山頂から下山する途中、標高8600㍍の地点で酸素が無くなった。その時にバランスを崩して2~3歩足に力を入れたが、たったそれだけの動きをするだけで過激な運動をしたように感じてその場に座り込んでしまった。 人間は酸素の供給するエネルギー分しか動けないことを実感する。エベレストの頂上付近では1歩足を前に出すのに20回程呼吸をする。それがこの地点で酸素が許してくれる動きだ

低酸素の知識と実践

本記事は2008年2月2日に日経新聞夕刊に掲載されたものを修正加筆したものです。 最近、高所トレッキングを楽しむ中高年が増えてきている。これは2003年に三浦雄一郎がエベレストに登ったこと、そして中高年の登山人気が高まって、これまで一部の登山家だけが目指すようなマニアックな高所登山が増えてきた。しかし同時に事故も増えた。昨年の遠征時に出会った在ネパール日本大使館付の医師によると、6000㍍以上のトレッキングピークへ出かける登山者の中で日本人の事故が一番多いとのことだ。この背