アバター・ウォーズ(企画書)
【タイトル】
アバター・ウォーズ《Avatar Wars》
【企画者】
三浦るぴん
【あらすじ】
「ギャザリンギア」という未来の技術で現実世界と仮想世界が融合した世界が物語の舞台である。「ギャザリンギア」では犯罪に手を染める者を裁く「黒白の死神《モノクロリーパー》」というアバターの存在が都市伝説化していた。そんな「非日常」と全く縁のない普通の女の子であるフツノ・オナコ(14歳)は「ロボット」として学校に通う日々を送る。オナコのようなアバターを差別化していない「一般人」はロボットとして生きることを義務付けられている。ロボットではない者は「ニンゲン」として自身が持つ差別化したアバターを利用したコンテンツを切り売りしながら金を稼ぐのである。それがギャザリンギアのニンゲンとロボットの明確な基準であった。オナコに悪い方向で転機が訪れる。オナコの両親は「ある事故」で亡くなってしまう。親戚と縁のない家庭であったため一人で生きていくしかなくなったオナコ。彼女はかつての家を売らなければ生活できなかった。だからこそオナコはニンゲンになるしかなかった。だが、自身をコンテンツ化するには初期状態の「ノーマルガール」では、とてもじゃないが人気になれそうにもない。アバターたちの活躍するギャザリンギアで彼女は犯罪アバター集団に目を付けられる。襲われそうになったオナコは周囲に助けを求める。そのときだった。「彼」が現れたのは。黒と白のかけ合わさった見た目をしたアバター――黒白の死神《モノクロリーパー》。彼の持つ大きな鎌は犯罪集団の首を刈り取った。その一部始終を見て彼女は意識を失う。オナコが意識を取り戻した場所は彼女が住んでいた家だった。気が付くと目の前に少年がいた。オナコとほぼ同じ背丈の少年だ。彼は名乗った。「クロイ・ハクヤ。キミと同い年の14歳。これからキミと同じ学校の同じクラスに通うことになる」。彼は自身の正体を明かす。「モノクロリーパーの正体は俺だ」。その後、オナコは自分と世界の謎を知ることになる。
【登場人物紹介】
・主人公兼クロイ・ハクヤのヒロイン
フツノ・オナコ《蓬野緒奈子》
性別:女性
年齢:14歳
髪色:黒髪
紹介:中間的で平均的な見た目をした普通の家庭によくいる女の子……のはずだった。両親を失うまでは。両親を失ってからは金銭面に問題が生じ不自由な生活をする羽目になった。現実世界の姿で浮浪者になるわけにもいかず、応急処置として初期アバター「ノーマルガール」に変身する。が、装備を身に着けていなかったため、犯罪アバター集団にチョメチョメされそうになる。そんなときに「黒白の死神《モノクロリーパー》」に助けられる――瞬間、彼女は気絶した。その後、意識を取り戻した彼女は失ったはずの自宅にいた。目の前には白髪が混ざった黒髪の少年がいた。少年の名はクロイ・ハクヤ。「黒白の死神《モノクロリーパー》」の正体だった。彼は多額の金の力で彼女の家を買っていたのだ。それに一緒の学校の一緒のクラスに通うっていうものだから「ストーカー?」と彼女は思う。だが、彼には理由があった。それは彼女の正体にかかわる重大なことであった。
・主人公兼フツノ・オナコのヒロイン
クロイ・ハクヤ《黒井白也》
性別:男性
年齢:14歳
髪色:白髪が混ざった黒髪
紹介:ギャザリンギアで都市伝説化されている「黒白の死神《モノクロリーパー》」のアバターを持つ少年。オナコとは「古い付き合い」らしい……彼女は知らないが。なぜなら、彼女が先代「黒白の死神《モノクロリーパー》」であり、彼がその後任だからだ。その譲渡により彼女のアバター初期状態となり、記憶まで失ってしまった。その過去があるからこそ、彼は彼女を守ろうとするのだ。詳細に説明すると、彼は「ある事故」で重体となる。そのときにオナコから「黒白の死神《モノクロリーパー》」のアバターを譲渡され、復活したのである。しかし、それでも彼女を守らなければいけない理由は、彼女が「中立者」と呼ばれる存在だからだ。「中立者」は生と死のハザマから人知を超えた効果をギャザリンギアで発動させる能力者のことである。犯罪アバター集団から彼女を守るため、彼は戦うのだ。そして「黒白の死神《モノクロリーパー》」のアバターに変身することで、彼もまた「中立者」へと変貌していくのであった。ちなみに「黒白の死神《モノクロリーパー》」の正体はオナコ以外には話していない。もうひとつのアバターを使うことでごまかしている(そのアバター名は「ゼブラボーイ」)。
・クロイ・ハクヤのヒロイン
トクベ・ツナコ《徳部津奈子》
オナコとは対照的に極論で言うならば一万年に一度の美少女である。「ノーマルガール」を能力値を全振りした「スペシャルガール」を操る。ツナコのクラスに転校してきたハクヤに一目惚れする。なので、なにかとオナコを目の敵にする。
・クロイ・ハクヤのライバル?
イロドリ・ミドリ《色取深鳥》
「黒白の死神《モノクロリーパー》」とは対照的なアバターである「色彩の魔術師《カラフルマジシャン》」の正体。虹色の髪と虹色の瞳を持つ(リアル・アバター共に)。「黒白の死神《モノクロリーパー》」には因縁があるようだが……。
……この企画書で紹介できるキャラクターは以上となります。
【世界観】
この現実世界をベースとした世界(現在、西暦2018年のイメージ……ただし、アニメ化するときは放送する年にする)と仮想世界(VRMMORPGのアバターを操作できる世界のイメージ)が融合している世界観。地球全体にネットワークシステムを形成することで電脳空間を発生させる。電脳空間のおかげでリアルとバーチャルのアバターが瞬時に切り替え可能。切り替えには「アバターギア」という端末を用いる。融合した世界の人間のなかにも「ニンゲン」と「ロボット」という区分が存在する。ニンゲンはアバターを用いた広告ビジネスで生活する者のこと。ロボットは現実世界の学生~社会人のこと。AIに任せればいい仕事を無理やりやっているから「ロボット」。そんな感じで社会的格差が存在する世界観である。ちなみに14歳の時期は(中二病的な意味で)妄想が多感なためアバターの能力を高めることができる。そのため、主人公たちの年齢は14歳である。
【プロット】
【あらすじ】が現在書ける範囲のプロットです。自由に膨らませることができます。キャラクターも同様です。
【やりたいこと】
なぜ、この企画書を書いたのかというと「ギャザリンギア」というSNSを実際に作ってみたら面白いだろうなあ……というのが目的です。もうすぐネットワークの世界はVRやARに移行する段階です。通信速度が上がる時代になれば一気に世界が変わるでしょう。その時代に適合したSNSを作るための先手としてリアルワールドとバーチャルワールドの融合した世界である「ギャザリンギア」が表現できたらなあと思いました。自分でカスタマイズしたアバターを操るプラットフォームができれば、より良い時代を迎えることができるのではないでしょうか? ……自分の構想としては様々なアバターの種類によって様々な戦い方ができるという案があります。剣と魔法VSトレーディングカードゲームみたいな……。アニメにしたい企画意図の説明は以上です。
【最後に】
…………はい、というわけで約4年前の企画書でした。
これを小説として世に出すことはなさそうです。
こういう仮想世界を軸にした物語で、これより面白いのは、すでにプロの方々が作っていますから。
最近のだと『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』とか『デモンズ・クレスト』とかね。
約3,000文字の拙い企画書をお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?