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コロナ休みになったらお裾分けが増えた

23日という異例の長期休業が終わり、会社は今週から営業再開し出社することになった(お店や宿はまだお休み)。

家族と常に一緒だったこの3週間余りはまるで育休のようで、町が比較的安全だったこともありとても平和に過ごせたのはありがたかった。おかげで娘の成長をつぶさに見守り、ワイフに楽をさせることもできた。

時間が余るほどあったので片付けや掃除、模様替えなどなかなか手をつけられなかった家の内外の環境整備が進んだ。我が家にハーブガーデンが誕生したり、リモークワーク用デスクが設置されたりした。

一番頑張ったのはすぐ脇を流れる川の石垣周辺を徹底的に除草したこと。何日かかけて少しずつジャングルを開拓したらものすごく綺麗になって、達成感に打ち震えた。

他にも人がいなくて静かな町をゆっくりと散歩できたり、手のかかる料理を作りいつもより美味しいご飯が食べられたり、常に恐れを抱きながらではあるがいい時間を過ごせた。

一年で最も町に人が多くなるゴールデンウィークも、今年ばかりは静かだった。一日に数組だけ観光客らしき人を見かけたが、ほぼ誰もいなかった。

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(写真:誰が着けたのか、お地蔵さんもコロナ対策)

人は少なかったが、普段よりも多く散歩をしていた分、普段より多くご近所さんに会った。その結果か、これまでにないほどお裾分けなどいただきものを頂戴することになった。

もちろん、田舎らしく日常的にいただきものはある。しかし、新型コロナウイルスのことがあってから明らかに増えている感覚がある。この三週間でいただいたものを覚えている限り列挙すると……

・新玉ねぎ(3回別の方からいただいた)
・草餅
・ビール
・豆腐
・絹さや(2回別の方からいただいた)
・バナナケーキ
・こごみ
・高級ステーキ肉
・いちご
・桜餅
・チョコレート
・焼き鳥
・レモンバームの苗
・紫陽花の鉢植え
・花筏の枝
・コーヒーカップ
・コーヒー豆
・夏みかん
・うさころ(犬)もいろんな方からおやつをもらっていた

まだあるかもしれない。これだけでもほぼ毎日何かしらいただいていることになる。改めて一覧にしてみるとずいぶんいただいたなと実感する。

当たり前だけど、いただきものは嬉しい。そして、こういう時にはひときわ元気付けられる。

何もたいそうな物でなくていいのだ。三浦自身も採ってきたこごみや畑で余った作物のタネなどを何人かにお分けした。町の人にうさころ(柴犬♂11歳)を貸し出して散歩をしてもらう企画もやってみた。

自分には何が与えられるだろうかと考えるのも楽しい。家に引きこもりがちな今、自分以外の人に思いを巡らせるととても生活に張り合いが出る。ただ誰かとコミュニケーションをとることだけでも元気になる。

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(写真:いただいた花筏)

大森でも飲食店の閉店など残念なニュースがあった。三浦の働く会社もこれからどうなるかわからない。でも「お互い大変だね」と気軽に励まし合える社会が身の回りにあるのは救いである。

関係資本というのか、このコミュニティの中にいれば多少の苦難は乗り越えられそうだという安心感は何よりも価値がある。これだから大森が好きなのだ。

ウイルスが全く消えることはないが、いつかこの事態が収束する時に向けて元気に周りと励まし合って生きていきたい。

休みの間滞っていた仕事があるのだった。ひとまずそこから片付けていかなければ……。