詩的表現の恋愛と殺意の底で

お互いにひと目で恋に落ちる瞬間。

呼吸するだけで、あなたの存在は皮膚の奥にまで染み込んでくる。

朝もやのように立ち込めた濃霧の盲目。

あなたの瞳を覗くと、限りなく虚無に似た濃霧の樹海。

落ちも浮かびもしない定点の永遠だけが、あたしの奥をまさぐっては跡形もなく消えていく。

一夜の永遠を。

目を開けたままで。

あたしが欲しいのは、無関心とロマンティシズム。

子宮の奥底で、一度だけ、心中事件を起こしたい。


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