道具は悪ではない『Dr.STONE シーズン3エピソード16 三次元の決戦』~感想日記~
『Dr.STONE シーズン3エピソード16 三次元の決戦』
あらすじ(ネタバレ)
科学王国と一時的に協力関係を築いたモズが侵入者を装い石化王国の衛兵たちを襲う。ゲンの読み通り、衛兵隊長のオオアラシは侵入者がいかに強敵であるかを語り、それに対してモズが「今度攻めてきたら全員で潰しにいかないと」と煽る言葉をかける。
来る決戦に向け、科学王国では石化装置を奪うために銃、ドローン、ワイヤー、フードを完成させた。銃を正確に使える人材として元警察官の要、石化光線の奪い合いの綱引きや囮作戦のパワー要因として金狼、マグマ、ニッキーが復活液で石化解除される。復活してすぐに状況を察し「銀狼になにがあったか教えてくれ」と言う金狼。アマリリスから話を聞き、死んだわけではないことに安堵する金狼であった。
科学王国の作戦は、まず囮としてフード戦士5~6人が石化王国のメンバーの前に姿を見せ、キリサメが石化光線を使用したところで、それを龍水がドローンを操り絡めとる。即座にニッキーと大樹によりドローンを石化光線ごと奪いとり、石化光線を奪いにくると予想されるモズを要が銃で足止めをし石化するというものだった。しかし決戦当日、予想に反してオオアラシがいきなり特攻をしかけてくる。予想外の展開に、一番槍を務める金狼が立ち向かうのだった。
感想
金狼が目覚めた瞬間に銀狼を探す姿、涙なしに見られるわけがないですよね?(必死の訴え)
最後のシーンで金の槍を構え「俺が守る」と言うシーン、最高にかっこいいし「これぞ漢、金狼」と感じられましたが、こういう感じで金狼はいつも儚いし危ういので放っとけないのですよ。どうするんですかこの兄弟は……。
ついに銃を完成させた自分に対し「これで俺は地獄行きだな」と言い目を瞑った千空の瞼の裏には司の姿が浮かんでるんだろうなと。そしてそんな千空に対し元自衛隊員の羽京が「悪なのは道具ではない。それを使う人の気持ち次第だ」と言いその上で「こんな時にきれいごとなんてと思われるかもしれないけれど、やっぱりそれでも僕は誰にも死んでほしくない」と語る。そんな羽京に対して「心配するな!最終的には全員まとめて味方にする。その方が合理的なのだ!」と明るく言い放つのは龍水であり、「石化光線を使えば一時的に銃で傷を負ったとしても復活液で全て解決だ」と笑みを浮かべる千空。この流れ、五知将が揃っているからこそのかなり高次元なやりとりであり、こうして人間は不可能、行き詰まりと感じる状況であっても知識でそれを切り開き、よりよい世界を創っていけるのだろうと感じられましたよ。
それにしても、ドクストのアニメタイトルがいつも秀悦ですよね!「三次元の決戦」の「三次元」というのは、科学王国が石化光線を奪うために立てた作戦が「空中で奪う」という三次元構造であるのと、決戦の勢力図的に「石化王国VS科学王国VSモズ」という三つ巴であるのがかけられているんですよねきっと!上手い!これまでのタイトルも思わず唸らせられるものばかりでした。
イバラに加えてマグマちゃんまでもが意味深な切り取られ方をしていた今回。そもそも初手から予想外の幕開けとなったこの「三次元の決戦」の行く末はいかに!次回も楽しみです♪