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小さな旅・思い立つ旅|余白と装飾を纏うアール・デコ[東京都庭園美術館、丸福楼、自由学園明日館]
余白と装飾
100がちょうどピッタリだとすると、余白は50とか30とか100よりも少ない状態。反対に、装飾は120とか150とか、100より多く足されている状態。
いいデザインとは何か?
そんなことを考えると、ちょうど100はいいデザインになりえないのかなぁと。問題を解決するだけでは物足りない。合理的で不満をなくすだけでは味気ない。デザインは最適解ではないのかも。
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余白が想像を掻き立てる
装飾が五感を魅了する
最適はつけ入る隙がない。正しいのかもしれないけど、楽しくない。いいデザインは余白があって、想像する余地を与えてくれる。いいデザインは、五感を魅了する装飾性に満ちている。
余白と装飾は、不足と蛇足で
デザインには、不足と蛇足を
ということで、余白と装飾を纏うアール・デコの建築旅。今年開催のパリ五輪から100年前、パリ万博1925で生まれたアール・デコでもどうでしょう、という話。
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デコとヌーボー
アール・デコとアール・ヌーボー。違いが説明できる人はかなりもの好き。普通はわからない。考えたこともない。
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デコは幾何学模様で、ヌーボーは有機的。デコは直線で、ヌーボーは曲線。産業革命による大量生産の反動でヌーボーが生まれ、デザインに凝りすぎて大量生産に向かないヌーボーの反動で、デコが生まれる。
1900年のパリ万博がヌーボー
1925年のパリ万博がデコ
ちなみに、カルティエはアール・デコを代表するブランド。「タンク」シリーズは、アールデコの頂点と称されるほど。戦車(タンク)の形や轍から、インスパイアされた直線的なデザインは、アールデコそのもの。
余白と装飾を纏うアール・デコ
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東京都庭園美術館
アール・デコの瀟洒な建築
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朝香宮邸として1933年に建てられた洋館。戦後首相公邸や迎賓館として使用された後、1983年に東京都庭園美術館としてオープン。内部の装飾や朝香宮家ゆかりの家具などとともに、貴重な文化財として一般に公開されているほか、年に数回の企画展が催される。
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丸福樓
築90年の建築が安藤忠雄によって生まれ変わる
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1889年から歴史を刻んできた任天堂の創業地にあたる京都・鍵屋町。正面通に面し、かるた・花札の製造販売や任天堂創業者・山内家の住居として利用された旧本社社屋が、全18室のホテル「丸福樓」として生まれ変わり、2022年4月に開業。
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自由学園明日館
プレーリースタイル(草原様式)を代表する建築
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西池袋にある自由学園明日館は、1921年に建てられる。現在は国の重要文化財。校舎として使われたのは10年ちょっと。その後も大切に守られ、現在は結婚式やイベントなどに広く用いられている。
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