小さな旅・思い立つ旅|高原の余白、何もないがある余韻[生石高原、蒜山高原、曽爾高原]
何もないがある暮らし
ともすると、退屈で貧しいだけに見えてしまう何もない余白。でも、日本には「何もない」を慈しむ文化がしっとり深く根ざしている。枯山水、水墨画、俳句、短歌、茶道、、数え挙げればきりがない。
簡素なのに、複雑な味わい
自然の神秘を尊重する姿勢、独創的な感受性。数千年ひとつの国であり続けた圧倒的な文化の蓄積。
度の超えた贅沢ではなく
何もないがある暮らし
何もないがある、余白の高原
「高原」はその名の通り、標高の高い原っぱ。涼しい気候や澄んだ空気が広がるだけで、なんにもない。でも、何もないからこそ日常生活の中で見過ごしがちな美しい瞬間に気づかせてくれるところでもある。
何もない贅沢さ
山の木々も少しずつ色づき始め、秋の深まりを感じる季節になった今、何もないがある高原で、余白の余韻に浸ってみるのもいいのでは?と言う話。
秋|一面のススキが広がる生石高原
夏|アートとものづくりに触れる蒜山高原
春|新緑の青い絨毯と湿地が広がる曽爾高原
秋|生石高原
一面に広がるススキ、余白がつくる大絶景
和歌山の紀美野と有田川にまたがる高原。関西随一と言われるほどのススキ野原がとても有名。
秋の陽光に照らされた金色のススキがもう最高。晴れた日には六甲山や淡路島、四国までを望みながら、ゆったりと高原散策。
夏|蒜山高原
アートとものづくりに触れる高原
「大山隠岐国立公園」内に位置し、牧草地では可愛らしいジャージー牛が草を食む長閑な景色が広がる場所。
ひまわりが一面に広がる夏の景色は最高で、最近は地元木材を活用したパビリオンも見どころのひとつ。
もともと東京・晴海に建設されたパビリオンは、地元蒜山に移築して“里帰り”を果すという、壮大なサステナブル建築。ちなみに、設計は国立競技場も手がけた隈研吾によるもの。
春|曽爾高原
新緑の青い絨毯と湿地が広がる絶景
日本300名山に数えられる倶留尊山から亀山を結ぶ西麓に広がる曽爾高原。3月の山焼きのあと春から夏にかけてみずみずしい若葉を広げ、新緑の季節は高原いっぱいに美しい景色が広がる。
中腹には「お亀伝説」が残るお亀池があり、湿原ならではの珍しい植物もあり、高原散歩にはもってこい。
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