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答えじゃなかった!と気づいた話

こうだ!と思っていたことが、実は全然違った…と気づいた経験、ありますか?

私はつい先日、ずっと"答え"だと思っていたことが、実は"問い"だったと気づいて、あまりの驚きに突然立ち止まったら、後ろの自転車がキキーッとなって、ごめんなさいと思いました。


ちょっと長くなる気がするけれど、読んでいただけると嬉しいです。





私にはずっと心に留めていた言葉がありました。

私が人生に問いかけるのではない。
人間は、人生から問いかけられているのだ。

オーストリアの精神科医、フランクル。
(ちなみに私の意訳です)(詳しくは『夜と霧』で検索をば)


しんどい状況になればなるほど、人は「この人生に一体何の意味があるんだ」「こんな人生に、生きる意味はあるのか」と人生に向かって問いを投げる。

でも、本当は違う。
発想のコペルニクス的転回が必要で。

私が人生に向かって問うのでなく、問いを投げているのは、人生の方なんだよ!という考え方です。


人生のさまざまな状況に直面しながら、人はその都度、人生に問われていて。その問いに全力で応えていくことが、私たちが生きる意味で。

人は自分のなすべきこと、満たすべき意味を発見し、それに取り組んでいくことで、はじめて心が癒される。いわゆる"意味による癒し"



私がこの考えに出逢ったのは20代前半。
子どもの頃からずっと、人生に意味を問うてきた私にとって、それはそれはもう衝撃的な出逢いでした。

以降、"好きな言葉"とか"座右の銘"とかいうほどではないのだけれど(ないのね笑)、しんどくなる度に自分に言い聞かせる言葉となりました。


私ね、子どもの頃から"人生の意味"が知りたすぎて。小学生の時に「がんばってみよう」「その先で私の人生の意味を教えてもらおう」と思ったんです。

私が設定した期間は、30年。
とりあえずいろいろがんばってみて、30年後に"人生の意味"を確かめてみようと決めました。(小学生の30年後て…我ながら時間感覚ちょっとおかしい)


どうにかこうにか毎日をもがく中で、20代でフランクルに出逢って、こういう風に生きていけばいいんだなという指針を手に入れて。

それでもずっと、小学生の自分との"30年後"の約束は残っていました。
人生からの問いに具体的な行動で応え続けていった先に、約束の場所で、自分の人生を振り返ってみたいと思っていました。


だけど、約束から20年後。
とてもとても大きなことが起きて。辛いというより情けなくて。もうどうやっても自分で自分が許せなくて。なんだかもう訳が分からなくなって。


その時に、思ったんです。

あぁ、これが"答え"なんだ。
小学生の私が30年後に見たいと思っていた答えが10年早く出たんだ。

私が求めた"人生の意味"に、他者を巻き込んでしまったんだ。



今になって冷静に考えれば、このできごとが"答え"ではなく"問い"であることは明白です。

でも、当時の私には"答え"にしか見えなかったし、それから何年も、というか、つい先日までずっと"答え"だと信じて疑わなかった。


それぐらい衝撃的なできごとだった。だから冷静さを失っていたんだ!と結論づけるのは簡単です。

でも、結果として、この"問い"を"答え"だと勘違いし続けていた私が返していた答えは、諦め・怒り・焦りに満ちたものでした。




あー、なんでこんなにずっと気づかなかったんだろう。フランクル全然理解してないじゃん。
発想のコペルニクス的転回が必要だって、書いてあったじゃん。完全にやらかしてる…。


ちなみに本棚にあったフランクルは、この"答え"に腹が立ちすぎて、このできごとの少し後に手放しました…。(これも私が返した"答え"のうちか。情けなっ)




ということで今更だけど、もう遅いのかもしれないけれど、それでも1つずつ人生からの問いに応えたい。

私が人生に問われているのだということを、与えられた状況の先に、なすべきことを見出すのは私自身なんだと、改めて考えさせられた、というお話でした。



数年前のできごとについて、有り難いことにお話させていただく機会をいただいたので、まずはゆっくり、言葉にしたいかな。

急ぎたくない。
適当な言葉にしたくない。

遅くなった分だけ、丁寧に向き合いたい。



私が“学校”にこだわるようになった、
大きなきっかけだから。



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パーソナルコーチ│スクールカウンセラー
松本 亜衣
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