秋詩乃美雨(あきしの・みう)

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わたしの書き物に興味を持ってくださってありがとうございます。 主に声の活動をする方向けに書いたもので、ひとり読みがほとんどです。 基本的に自由に読んでくださって構いませんが、ボイスドラマ・オフラインでの使用に関してはご連絡ください。 作者名:秋詩乃美海(あきしの・みう)、作品タイトル、作品URLの記載があると嬉しく思います。難しければ省略可です。 著作権は放棄しておりません。 ここにあげる書き物はすべて秋詩乃美海に帰属します。 あなたのやりたいことが少しでも多く叶いま

    • ふれることは叶わない

      その声に その呼吸ひとつに 顔も知らぬ貴方を想い 知らぬ貴方の名を 口にしようとして泣くのです どこまでも どこまでも 愚かな女だと思いました この醜い心が 露呈しないことを祈るばかりです 貴方に小さな傷ひとつつけたい ガラスの破片にふれたような 細い針先にふれたような わずかだけど残る痛みを その小さな小さな傷が いつか貴方の心の臓に届いて 致命傷になれるのなら これほど喜ばしいことはない きっと体を重ねることより、よほど 漏れる嗚咽と快感に 自らの手の甲で

      • そんな…夢をみた

        ひどく寂しい夢をみた 内容は覚えてないけど 『寂しい』という感情だけが強く残ってる 寂しさに身が引き千切られる思いだった でも寂しい・悲しいときに ヘラヘラと笑ってしまうのは私の癖だ 「大丈夫、平気だよ」って私は口にするのだ 気づいてほしいけど、気づかれたくない だって、気づいてほしい君は、鈍感だね 私の「大丈夫」に 君は「良かった」って安堵するんだ その度、泣きそうになるのを ぎゅって我慢した ごめんね… 「良かった」の後の君の話 なんにも頭に入ってこないんだ

        • いつかのきみに宛てた言葉のつづき

          頑張ることと無理することは違う そのときの自分にできることを精一杯 人は立っているだけで精一杯のときもある 立ってすらいられないこともある それでも懸命に頑張ってる 焦らず、ゆっくり 自分がやりたいと思えることをできるように やりたいことが見えなくても、それでもいい そうなるきっかけはいろいろあるけれど、そのことで悲しかったり、悔しかったり、泣いてもいい それを頑張ってないとか、他人の物差しに振り回されなくてもいい 今まで当たり前にできてたことができなくなったり、

          軌跡

          ちぎり絵みたいな文字の羅列が ノートを埋める夜 どれも同じ思いから出た言葉なのに バラバラでひとつの文章にならない 文字をひとつずつ丁寧に縫い留める 少しずつ繋がる文字が形になっていく 吐露されたものは 胸をぎゅっと締めつける 人はひとりでは生きていけない 誰もに響く詩(うた)でなくていい ほんの一節でも 君の心に響くものがあれば 僕の何かが救われる 人は生きる上で取捨選択を迫られる 僕は感情をそぎ落としてきた 生きることが難しかったから 感情を麻痺させてきた