2. ワーホリ行き先決定。デンマークの フォルケホイスコーレへ。
会社を辞めて北欧に行くことを決め具体的に計画を練っている時、北欧独自の成人教育機関、フォルケホイスコーレの存在を知りました。
フォルケホイスコーレはデンマーク発祥の北欧独自の教育機関で、17.5歳以上の成人が入学することができ、デンマークには約70校、北欧諸国では約300校があり、以下の特徴を持っています。
●全寮制で3ヶ月〜1年の間、学生同士で寝食を共にしながら一緒に学ぶ
●試験や成績がなく、体験や対話に基づき学ぶことで知識を自分のものにする
●各学校ごとに特色があり、専門性の高い知識を身につけられること<
●英語の授業があり外国人を受け入れている場合、多国籍な空間でお互いの価値観や文化を共有し、成長の糧にできること
北欧諸国では、高校卒業後や大学卒業後、社会人として働いた後、別の生き方を考えたい人などが「一旦ゆっくり立ち止まって自分のしたいことをよく考える」ことが重要であるとされています。そもそも「何年で学校を卒業して社会に出るのが常識」っていう概念があまりないみたいですね。
人生には色んな道があって、何を選ぶのもどう選ぶのもどれくらい時間をかけるのも、途中で道を変えることも、自由という考え方が一般的。
フォルケホイスコーレは「大人のための人生の学校」と呼ばれており、人生の岐路に立った時、楽しみながら知識を身につけ、そして次の人生の糧にする場です。国民の高い幸福度を支えている教育機関です。教育は座学だけでなく対話と体験にかなりの時間が割かれます。
我々夫婦はフォルケホイスコーレについて「なんか面白そうな学校のシステム」と興味を持ったので、外国人でも入学出来る学校を調べ(デンマークにしかないみたい)、某フォルケホイスコーレへの入学手続きをすませました。
ちなみに授業は基本的に選択制で、私は①アウトドア、②デンマーク語と文化、③バックトゥネイチャーを受講することに。
幸せの国の根底を支えているフォルケホイスコーレは、私立であるため学生が授業料や寮費などを支払うものの、デンマーク政府がかなり学費を助成しています。つまり世界トップクラスの社会福祉システムをもつデンマークに完全に乗っかっていることになります。高い税金を支払っているのはデンマーク人ですからね。
学内にあるハンモックで、ゆらゆら揺られながら考え事したり昼寝したり
授業で手作りワインを作ったり、
アウトドアクラスでシーカヤック体験したり。
新しい視点で新しいことをするのって、不安だけど楽しい。デンマークに来てから『年齢なんてただの数字だ(Age is just a number)』とよく言われます。
やりたいことを始めるのも、自分の好きなファッションに身を包むのも、ワクワクすることを追い求めるのも。年齢を理由に二の足を踏む人が少なくて、その精神をできるだけ真似ていきたいな、と思う今日この頃。
不安だけど、あの時旦那様と一歩踏み出してみてよかった。
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