咲いた月の下で #34
北海道旅行2日目。
朝食はホテルの朝食ブッフェを利用することにしていた。
美:あ、みんなおはよ~。
和:おはよ~。よく眠れた?
咲:バタンキューだったよ~ 笑
ついつい取りすぎてしまうブッフェスタイルでのご飯を取り、席に着く。
茉:北海道やとホテルのブッフェも美味しいなぁ
瑛:こっちに来てから常にお腹が満杯だ…でも入っちゃうのはなんでだ…
〇:体にしみるよなぁ。やっぱ新鮮だからかな?
そんな話をしながら、朝ごはんを済ませる。
その後いったん部屋に戻り、準備をしてロビー集合、バスに揺られること1時間…
〇:さあ、着いた!札幌国際スキー場!!
咲:うわー!!一面銀世界だ~!!
和:ひろーーい!
冬の北海道でのアクティビティと言えばやっぱりこれでしょ、ということで、札幌近郊のスキー場にやってきた。ホテルからの送迎があってアクセス抜群、日帰りで楽しめる人気のスキー場だ。
瑛:スキーは初めてだ。誰かやったことあるのか?
茉:小さいころに家族で一回だけ行ったなぁ。
〇:俺も一度だけだな。今回は午前中のスクールに申し込んだから、まずはちゃんと教えてもらおうぜ。
ほぼ初心者の一行。当然ウェアも無ければゴーグルもない。レンタルショップへ行き、上から下まで全部借りる。
咲:じゃーん!着替えました~!
〇:わかってたけど優勝。どうもありがとうございました。
咲:終わらないでよ 笑
瑛:おい、いちゃついてんじゃねぇよ。
和:こわっ 笑 みんないっちょ前に見えるね。
普段は見ないゲレンデファッションで盛り上がりつつ、次はギアのレンタルへ。
〇:そういやみんな、スキーかボードかどっちにする?どっちでも大丈夫みたいだけど。
やいややいやと協議した結果、〇〇・咲月・茉央はスキーに、和・美空・瑛紗はボードに決定。機材をもって、レッスン場へ向かう。
?:はーい、レッスンの方はこちらでーす!
元気な女性が一行を呼ぶ。どうやらこの6人で1チームになるようだ。
?:今日このグループを担当するインストラクターの金川紗耶です!やんちゃんって呼んでね~!
全:よろしくお願いしまーす!
紗:おっ、今日は男の子一人に女の子五人!かっこ悪いところは見せられないねぇ 笑
いきなり弄られる〇〇。
〇:まぁ、奥さんに愛想をつかされない程度に頑張りますよ…
咲:アハハ、骨は拾ってあげるよ 笑
紗:さー、レッツゴ〜!
ゲレンデへ移動して、板の履き方、雪の上の歩き方、転び方などを順番に教わる。初めてのメンバーも久しぶりのメンバーも、悪戦苦闘しながらも楽しんでいた。
紗:さー、どんどん滑って行こ~!
レッスンもほどほどにどんどん滑らせる紗耶。曰く、転んだ分だけ上達する、だそうだ。
〇〇や茉央は昔の記憶を辿りつつ順調に慣れていく。咲月と瑛紗もバスケで取った杵柄、とばかりに上達は早い。一方で…
和:きゃ~~~!!
美:止めて~~~!!
〇:な、なんで二人でこっちに…うわ~~!!
〇〇に向かって突撃してくる和と美空。見事に二人の下敷きに。
和:ご、ごめんね~〇〇君…
美:ちゃんと受け止めてよ!
〇:む、無茶言うなよ…
紗:アハハ~!大活躍だね~!奥さんも惚れ直しちゃう!
咲:〇〇災難だね 笑
茉:ホンマやなぁ 笑
そんなこんなを何度も繰り返し、それなりには動けるようになってきたところでレッスンが終了。
紗:それじゃ、レッスンはここまでで~す!引き続きスキースノボを楽しんでね~!
全:ありがとうございました!
手を振りながら滑り降りていく紗耶。
〇:さて、途中のロッジで昼飯食って、午後続きやるか。
咲:そうだね。ロッジは…あ、あそこだね。
100mほど下がったところにあるロッジをストックで差す。
茉:はー、お腹空いたなぁ!早くいこ~
美:あわわ…待って~!!
ロッジに向かって滑り出す。転びながらも無事到着。
和:わ~雪だらけになっちゃった。
咲:派手に転んでたもんね。でも気持ちいいね!
昼食は、スキー場の定番、カレーライス・ラーメン・スパゲッティ。
〇:昨日の食事に比べたら全然大したことないはずなのに、めちゃくちゃ美味いと感じるのは何なんだろうな…
瑛:ホントだな。雰囲気を頂く、ってやつだな。
昼ご飯も賑やかに食べ終わり、午後もスキーに繰り出す。とはいってもコースを巡れるほどの腕ではないので、メインゲレンデを何度も往復して遊んでいた。
スキーは滑っている時間がもちろんメインだが、リフトに乗っている時間もそれなりに長い。脚をぶらぶらさせながら、のんびりと休憩をするような、そんな時間になる。
〇:はー、雪の上だけど、滑ってると暑いな。
咲:ホントだね~。でもめちゃくちゃ気持ちいい!今年は夏も冬も大満喫だね!
〇:贅沢だよなぁ。これぞ日本、みたいな。
咲:それでもまだまだ行きたいところあるよね~。日本ってホント多彩だね。
そんな会話を後ろのリフトから眺める二人が。
茉:二人の時間ですなぁ。
和:ホントだねぇ。みんなでいると遠慮しちゃってなかなかイチャイチャしないもんね。
茉:あの二人のお陰で大学生活楽しませてもろてるわぁ。
和:茉央は彼氏作らないの?
茉:まおには西に残してきた彼女がおるからな。
和:彼女?笑
またその後方のリフトでは。
美:ねぇねぇ、瑛紗は〇〇のこと好きじゃないの?
瑛:なっ!何を…!相手は既婚者だぞ!
美:えー、でも結婚する前からの付き合いなんでしょ?言っちゃえばよかったのに。
瑛:だ、だ、だ、だから違うってば!!そういう意味で好きじゃないーー!!
美:ちょ、ちょっと!揺らさないで!きゃ~!
そんなリフト時間も楽しいスキー旅行だった。
***
夕方、スキーを終え、バスで爆睡しながらホテルへ帰還。晩御飯に繰り出した。
瑛:明日はもう帰る日だから、最後の夕食だな。
美:行先はもちろん…
咲:お寿司〜!これ食べないと帰れないよ!
本格高級寿司に行くには予算不足だが、いわゆるグルメ回転寿司を訪れた一行。
〇:おぉ…普段のチェーン店のとはやっぱり違うな…
和:…どれもこれも、ぷりっぷりだね…
茉:口の中でとろけるなぁ~…
アクティビティもグルメも、心行くまで楽しんだ2日目だった。
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