コミュニティ・デザイン奮闘記
こんにちは。
プロジェクトマネージャー&イベント担当&にぎやかし隊のみっちーです。
現在、株式会社グッドパッチのフルリモート部隊、
Goodpatch Anywhereには約3年在籍していて、今年の1月には新潟で株式会社DERTAの経営もスタートしました。
Goodpatch Anywhereも私が入ったときは30名弱でしたが、現在は427名(2022年11月時点)。
オンラインでのチームビルディングやコミュニケーションについて、Anywhereではコロナ前より様々な工夫を凝らし、フルリモート専門部隊として機能してきました。
👇Web Designingにも掲載されたよ!
👇リモートでのコミュニケーションの工夫はこちらにも詳しく書いてあります
また、コミュニティを盛り上げるための「委員会」と「部活」は今も健在。
実際に会ったことがない人たちとも、オンラインで楽しくからめています。
一方、新潟のDERTAコミュニティは、オフラインでのコミュニケーションの機会も多く、絶賛奮闘中です。
今回は、実践中の「コミュニティのデザイン奮闘記」についてしたためたいと思います。
DERTAの成り立ち
技術革新や需要の変化が速いVUCAの時代、特にクリエイティブ業界は常に最新情報を取り入れたアップデートが必要です。
しかし地方では、身近に最新技術について話せる仲間が少なく、本やブログで知識は身につけるものの「これが正しいのかわからない」という不安や「誰かと話して確かめたい」という気持ちが常にありました。
2018年頃からDERTAの社長、坂井さんと「最先端の技術を学ぶ勉強会」を企画、2019年1月に第1回目のミートアップを開催した後、コロナ前は多い時で100名集まるイベントを定期開催していました。
その後、スピンオフとして有志で株式会社化したのが2022年1月。
現在は合計11名のメンバーと、日々切磋琢磨しています。
みんな既にお持ちのスキルはもちろん、粋で気持ちの良い方たちばかり。
日々、学ばせて頂いてます!
▼メンバーはこちら
https://derta.co.jp/member
DERTAコミュニティ奮闘記
DERTAコミュニティは、前述のように「勉強会」や「ミートアップ」からスタートしたサークルの延長線上にあるような繋がりでした。
現在、メインである「DERTA JAM with BEECL」は、サービスデザインについてゆるく学ぶ学会的なイベントです。
多くの働く人たちは日々顧客と向き合い、工夫を凝らしているわけです。
そのみんなが日々行なっている工夫について、サービスデザインという切り口で話そうよ、デザインって実は身近なのよ、が伝わると良いなと思っていたりします。
月1回の開催で毎回20-30名前後の募集に対して早い段階で埋まり、参加者の割合は「新規:既存=6:4」くらいで推移しており、安定的に運営できています。
まだまだ絶賛PDCAをまわしている最中なのですが、いくつか半年間行なってきた施策をピックアップしたいと思います。
(1) コミュニティマネージャー
まず行ったのは「コミュニティマネージャー」に入ってもらうこと。
役員は全員他に仕事も持っており、コミュニティに真摯に向き合って進めてくれる人の存在が必須だと考えていました。
そして、起業してまもない私たちと共に歩んでくれ始めたのが華ちゃんです。
未知の領域にも関わらず、前向きに課題を1つずつ乗り越え、想像を遥かに超えるスピードでコミュニティの核として成長し続けています。
一人一人と向き合う丁寧なコミュニケーション、イベント参加者が楽しめるちょっとした工夫、先を見越して準備する段取り力、愛され力、次々と人と人を繋げるパワー等々。
振り返って、彼女がいてくれたからこそ実現できたことや、想定外に広がったことがたくさんありました。
今回改めて、コミュニティを作る上で大事なことのひとつに「コミュニティマネージャーとして、心から楽しみ、成長してくれる人の存在」があるな、と感じているので、一番最初に上げました。
(2) イベントの位置付け
そして、これまで続けてきたイベントをコミュニティの活動の一部として再設計し、どう位置付けるかの議論を続けました。
様々なイベント案を作り、企画書を書いて協力者を募り、実行し、少しずつ方向性を変えて再度トライ、を繰り返し、今年の春にはMGNET武田さんが運営しているサービスデザインの民間シンクタンクBEECLさんとの共催で「DERTA JAM with BEECL」としてひとつの形になりました。
2022年10月22日には、Goodpatch Anywhereのみんなも新潟に遊びに来たついでにイベントに参加し、盛り上げてくれました。
みんなありがとう!!!
(3) イベントの熱量をあげる
また、リアルイベントの熱量をあげる設計にはとりわけ注力してきました。
A. イベント構成
「DERTA JAM」は10分のLTを3回行い、LTとLTの間はしっかりと時間をとって交流会を行います。LTと交流会をテンポよく切り替えることで、LTは集中して聴き、その後の交流会も名残惜しさが残るくらいの時間で次のLTに進み、熱量も高い状態で最後まで雰囲気を維持できると感じています。
実はこの「DERTA JAM」の構成は、以前、デルタ新潟時代に共催させて頂いた「UX JAM」のイベントの構成を参考にさせて頂いています。
(※主催されていた三瓶さんには、名前と開催方法を参考にさせて頂くことは快諾いただきました!)
B. イベントスタート時のルール説明
この「DERTA JAM」は、広義のデザインについて学び「サービスデザインについてゆるく語る」イベントと位置付けています。
主旨の浸透のため、毎回スライドで丁寧に説明しています。
また、このイベントに集まった人同士の会話によって生まれる話題がコンテンツとし、交流に重きを置いています。
そして、イベントのルールも。
登壇する側は緊張するんですよね。
リアクションは大きめに、は、3年前から大事にしています。
C. 繋がりや会話の生まれる工夫
参加者同士の交流から生まれる会話がコンテンツです、と掲げている通り、人との繋がりや楽しい会話を生み出す工夫をしています。
乾杯はスタート前から好きにどうぞ!
名札にあだ名&参加目的を書いてもらう
テーブルごとに置く飲食物を変える
別のものが欲しくなったら他のテーブルに行ってそこにいる人たちと会話するきっかけになる
司会が交流会前に「話したことない人に声かけに行ってね!」と伝える
運営メンバーが積極的にいろんな人に話しかける
ちょっとしたことかもしれませんが、そのTipsが積み重なることで、次々と参加者の方たちの楽しい!嬉しい!の気持ちが波及し、空間的な居心地も変わるんだな、と実感しています。
D. 参加者に手伝ってもらう
「DERTA JAM」に参加すると、準備も片付けもみんなでやってもらいます。
これは意外かもしれないのですが、実はすごく大事なことで、運営と参加者の心の隔たりをなくすこと、このイベントを一緒に作ってる感を持ってもらうこと、その過程での会話等々、この一緒にお片付けには大事な要素が詰まってます。時短で片付けられるし、参加者の人たちともコミュニケーション取れるし、最高です!
E. 何より俺たちが楽しむ!
もしかすると、これが一番大事かも!なTipsです。
コミュニティマネージャー華ちゃんを中心に、私たちがまず楽しむことを心がけています。
華ちゃんに「どうしたらいいですか?」と聞かれた際、私は「華ちゃんがやりやすいように」「華ちゃんが楽しいように」と伝えています。
これも、まず華ちゃんが楽しく気持ちよくイベントを開催できることが大事だと思っているからです。
この「まず、自分が楽しむ」精神は、AnywhereのプロジェクトやAnywhereのコミュニティ運営でも、組織として大事にしていることで、気づいたら自分の指針にもなっていました。
どうせやるなら、楽しいほうがいいじゃんね!
楽しい!から生まれるパワーは果てしない。
(4) 運営お手伝いメンバー集結
この「DERTA JAM」は、既にこのイベントを一緒に盛り上げてくれてるお手伝いメンバーがたくさんいます。
華ちゃんを中心に、イベント準備やイベントをよくするためのMTG等々、たくさんのアイデアを出し、前々回からは司会までやってくれてます。
私より全然上手いので、私は卒業だ!!w
(5) オンラインの強化(課題)
目下の課題は、オンラインの強化。
Slackのコミュニティはぼちぼち投稿がある程度なので、これから一気に強化していくぞ!と、華ちゃんとえいえいおー!をしているところです。
前々からトライしていたdiscordも本格的に取り入れたいところ。
Goodpatch Anywhereでは、早い段階からdiscordを取り入れ、このdiscord文化がAnywhereコミュニティの素地を作ったのでは?とも思ってます。
DERTAコミュニティの皆さま。
色々試していくので、ぜひ、一緒に盛り上げてください!
働き方の多様性
現在、私の身体半分はGoodpatch Anywhere、半分は株式会社DERTAでできていて、「東京の最先端のナレッジを地方へ」「地方課題の一次情報を東京へ」とpushできていると思います。
とはいえ、Goodpatch Anywhereに全力でジョインし、案件を複数まわしながら会社を創業なんて、まわりの助けや理解があってこそよね、と改めて。
こんな動きをAnywhereメンバーもDERTAメンバーも応援してくれていて、本当にありがたい。
だからこそ、両社にとってプラスになる動きをして見せる!と心に誓って一歩ずつ進みたいと思います🙏
そしてこんな自由な働き方が可能なAnywhereにも興味を持ってくださった皆さま。
ぜひお気軽にお声がけくださいーーー🙌