ピノキオピーワンマンライブ「MIMIC」に行ってきたよレポ【ライブレポート】
こんにちは、なのさPです。前回投稿したミククロのライブレポートに引き続き、夏休みの宿題ライブレポートの第2弾でございます。早く書かないと夏休みが終わってしまう!
今回お話するのは、今年の7月29日にKT Zepp YOKOHAMAで開催されたピノキオピーさんのワンマンライブ「MIMIC」についてです。
実は私、ピノキオピーさんの大ファンでございまして、ボカロを好きになった最初の頃からピノさんの楽曲をよく聞いていました。そんなピノさんのライブに初めて参加することができましたので、そのときの様子をお話していきたいと思います。また、今回のライブは写真撮影OKのライブでしたので、何枚か写真も載せていきたいと思います。スマホ撮影かつ興奮しながら撮っていたので見づらいかもしれませんが…
例のごとく、セットリストのネタバレを含みますのでご注意ください。ではいきましょう!
1曲目『転生林檎』
2曲目『アルティメットセンパイ』
「はじめましての人ははじめまして、ピノキオピーと申します!」
お馴染みの前口上とともに演奏されたのは新アルバム「META」にも収録されている人気曲『転生林檎』でした。リズミカルな曲調故に初っ端から会場を盛り上げ、すでにクライマックスの勢いを感じました。
2曲目には『アルティメットセンパイ』を演奏。「アルティメットセンパイに転生します!中古のG-SHOCK!」との発言もあり、会場のボルテージはさらに上昇。個人的にはピノさんがアルティメットセンパイの左右に揺れるステップを踏んでいたのがツボに入りました。ノリノリすぎる。
3曲目『神っぽいな』
3曲目には、YouTubeで6000万回以上の再生数を誇る人気曲『神っぽいな』を演奏。ライブで聴いて初めて気づいたのですが、とてもノりやすい曲なんですね。興奮してきたなあ。特にサビ部分は完全に飛び跳ねるノリでした。凄い楽しかったです。
5曲目『閻魔さまのいうとおり』
このライブで聴いて良さを再確認した曲その①『閻魔さまのいうとおり』です。マシンガンのように言葉を畳みかけてくる曲ですが、個人的にこの曲のテーマは「チープなものでも愛おしい」だと思っていました。ですが、ライブでこのフレーズを聴いて印象が変わりました。
現地でこの部分を聴きなおして、この曲のテーマって、もっとシンプルに「あなたに出会えてよかった」なのかなと考えが変わりました。私がピノさんに出会えてよかったと心の底から思ったからなのでしょうか。ライブのなかでも特に印象的な楽曲の一つです。
8曲目『甘噛みでおねがい』
最新の投稿作である『甘噛みでおねがい』ももったいぶらずに演奏されました。リズミカルな曲調が会場全体を躍らせてくれました。なにより凄いのは、間奏の早口言葉パートでピノさんがミスなく歌い切ったことでしょう。これには観客から歓声がありました。いや本当にピノさん歌が上手いし盛り上げ上手なんですよ
11曲目『ラヴィット』
このライブで聴いて良さを再確認した曲その②『ラヴィット』です。もうね、「大好き!」のコールができたことが生涯の誉れです。ライブ演奏でのノリやすさもそうですが、それでいて原曲の儚さや不安さが消し飛んでいないバランス感覚、本当に凄いと思います。
13曲目『胸いっぱいのダメを』
まさか聴けるとは思っていませんでした。2013年、10年前の投稿作『胸いっぱいのダメを』です。今思い出しても信じられないです。私の幻覚じゃないよね…?
この時代のピノキオピーの楽曲は、泥臭くもまっすぐなメッセージと熱を感じるものが多く、改めてライブという現場で聴いてそれを感じることができました。「ダメを!」で胸の前に腕でばってんを作る振り付けが可愛かったです。
14曲目『匿名M』
15曲目『アップルドットコム』
MCを挟んだ後に演奏されたのはこちら、2023年の話題作『匿名M』です。なんと特別ゲスト(インタビュアー?)としてARuFaさんがステージに登場!会場のあちこちから驚きの悲鳴が聞こえてきました。私はなぜか大爆笑していた。
『匿名M』では原曲と同じく淡々とインタビューを進め、サビでは写真のようにポージングをして待機していました。シュールすぎてスクリーンの初音ミクが全然頭に入らない。
ピノさんとのMCを挟んで、さらに自身でリミックスも手掛けた『アップルドットコム』の演奏にもARuFaさんは参加。ピノさんと肩を組みながら仲良く歌い、会場を沸かせました。
16曲目『余命2:30』
17曲目『ノンブレス・オブリージュ』
ARuFaさんが残したシュールギャグの雰囲気から一転、『余命2:30』『ノンブレス・オブリージュ』と心に訴える曲が続きました。簡単に消費されてしまう命、そして奪われる呼吸。この一瞬で変わる雰囲気に私は思わず息を飲みました。訴えるように歌うピノさんの姿が今でも脳裏に残っています。
19曲目『Mei Mei』
このライブで聴いて良さを再確認した曲その③『Mei Mei』です。まさか自分がこの曲で泣くとは思いませんでした。音楽あんまわかんねえけど、寿司くらい好きなんだと改めて気づきました。楽しいことだけじゃ生きていけないけど、今ここで音楽を共に楽しむ時間がずっと続いてほしい、そんな風に思わせてくれた一曲です。あなたの音楽に出会えて本当に良かった。
22曲目『祭りだヘイカモン』
ライブ終盤戦にとんでも選曲が飛んできました。初音ミク×鼓童でも演奏されて話題になった『祭りだヘイカモン』です。客席は完全に狂喜乱舞、一騎当千、戦国無双。終盤にも関わらず危険なまでに盛り上がりました。
「その神輿はニセモノだ!」のフレーズではなぜかクワガタの浮き輪が登場。もはや神輿ですらない。ラスサビでは客席にクワガタを投げ、無事?ファンがキャッチしました。
23曲目『すろぉもぉしょん』
ラスト一曲には『すろぉもぉしょん』を演奏。「ゆっくり終わっていく」ということでしょうか。最後の終わりに向かっていくという場面で、この曲を選んでくるセンスにはただただ脱帽です。会場にはピノキオピーらしいポジティブなサウンドが鳴り響き、ファンを沸かせました。原曲ではゆっくりボイスが担当する合いの手を一緒にできたのが楽しかったです。
~アンコール~
24曲目『LOVE』
アンコール1曲目にはアルバム「ラヴ」から『LOVE』をチョイス。ありったけの愛をこめて歌うピノさんの姿に感動しました。「ラヴを!ラヴを!」では会場が一体となって反応し、もう一度盛り上がりを見せました。
25曲目『すきなことだけでいいです』
アンコール2曲目『すきなことだけでいいです』です。私がボカロにハマりたての頃に出会った曲であり、長いこと自分のお気に入りの曲でした。初めて聴いたのが2017年なので、実に6年の時間をかけてピノさん本人の演奏を聴くことができました。本当に、本当に好きな曲なので、イントロが始まった瞬間から最後までずっと泣いていました。「すきなことだけでいいです!」のコールが会場全体に響き渡り、終盤に差し掛かったライブの熱気をMAXに高めました。
26曲目『META』
アンコール最後の1曲には、新アルバムの収録曲『META』が演奏されました。実はアルバムをまだ買っていないので、これが私にとっての初聴きになりました。
「METAを越えて 伝えに行く」、私にとってピノキオピーというアーティストは、ボーカロイドという次元を超えて音と言葉を伝えに来た存在でした。そして、今ここで同じ空間で同じ音楽を楽しんでいる、同じ次元にいる事実に、言葉では言い表せない感動を覚えました。ピノさんの音楽に出会えて、本当に良かったなと思いました。
おわりに
以上26曲をもってライブは終了しました。あっという間に時間が過ぎ、本当に楽しかったライブでした。
色々な思い出があるのですが、一番印象に残っているのは、ステージに立っているピノキオピーさん自身がずっと笑顔だったことです。本当に今この瞬間を楽しんでいるのが伝わってきましたし、それに引っ張られるような形で私たちも楽しむことができたのではないかと思います。
ピノさんは、途中のMCで「MIMIC」というのは「真似」という意味であり、自分は「ライブの真似事をしている」とお話していました。そしてスピッツの草野マサムネさんの言葉を借りつつ「真似事だから続けられてきた」とお話されていました。「真似事」だったからこそ、全員が楽しんで空間と音を共有することができ、ピノさんがここまで来れたんじゃないかと私は勝手に思っています。不完全な「真似事」だから、まだまだ成長していける、そんな希望めいた感情を受け取りました。
最初にもお話した通り、私はピノキオピーさんの大ファンです。そして、今回のライブに行ってますます好きになってしまいました。これからもライブに新曲に、これからも成長していくピノキオピーさんの活動を応援していきたいなと思います。
最後にはなりますが、ここまで読んでいただきありがとうございます。また何処かのライブハウスでお会いしましょう!
追記(2023.8.31)
2023年8月25日~27日に開催された「YouTube Music Weekend」で、この「MIMIC」の映像がピノキオピー公式YouTubeから配信されました!
一部楽曲のみの配信となっていますが、『神っぽいな』や『ラヴィット』『匿名M』などのライブ映像が見れる貴重な配信になっています。なんと計40分!しかもカメラワークがかっけえ…のでとても見ごたえがあります。
現地に行くことが叶わなかったファンも、あの時のライブをもう一度見たいというファンも、ぜひ配信のアーカイブをチェックしてみてください!