外反母趾手術における合併症について

はじめまして、都内在住29歳OLです。先天的な外反母趾を患っており、2021年1月に都内で両足の外反母趾両足手術をしてきました。(ちなみに術前の外反母趾の角度は左40度、右30度です)

不安が多く、迷いもありましたが、手術経験者として書き残しておくことで、外反母趾に悩まれている方や今後の手術する・しないの選択肢を迷われている方々の参考になればと思い、投稿させていただきます。

そもそもの外反母趾の経歴や、医師選び、入院までのフローなどは別の記事で記載しておりますので下記もご参考ください。

◆手術法

前提となる私の受けた手術法、シェブロン法について簡単に説明しておきます。

全身麻酔(ブロック麻酔の場合もあるそうですが私は全身麻酔がいいのでそちらを選択しました)

・親指の外反母趾の部分の皮膚を4~5センチ切開し、親指と人差し指の間の腱を切る

・親指の足の外反母趾手前の骨を切り、曲がっている関節を寄せてまっすぐにつないでボルトで固定する

出っ張っている部分を削る

・縫合

大体両足で1時間~1時間半程度の手術法らしいです。なお、固定したボルトは3か月から半年で抜くために日帰り手術を受ける必要があります。

詳細が気になる方には念のため、下の方にイメージ画像が多くわかりやすいかと思いましたので聖マリの説明を張り付けておきますのでご参照ください。

外反母趾は色々な術式がありますが、有名なDELMO法のブログを読んだことがあるのですが、足からワイヤーが飛び出ている様子は引っかかったり、ひっかけちゃったりで怖いなあと思っていたのでシェブロン法はそれがないのが良いかなと前向きに考えておりました。

◆外反母趾手術におけるリスクについて

手術を決意したものの入院直前になるにつれ、だんだんと合併症などが怖さに変わり、手術するの怖いよ~となっていました。日常生活に支障をきたすような痛みも歩行困難等もないような足の状態なので、手術がうまくいかなかったりその後のリハビリによっては、今より機能が落ちる場合があるというリスクが大変恐怖でした、、念のため皆さまも気にされることだと思いますので代表的な外反母趾での特徴的なリスクを恐怖に感じたリスク順に記します。

・骨頭壊死

これは手術した足の親指の根本の関節部分の骨に血液が十分に流れなくなり、骨の細胞が死ぬことです。聞いた時はこれが衝撃的過ぎて手術断念しようかと思うくらいでした。ただ、どうすればよいか聞くとそうならないように、痛くてもきちんと正しくリハビリすることが大事、ということでした。特に最初が肝心とのことで、現在入院中のベットでも自分でできるマッサージというのを、手が空いていれば行っています。

・可動域制限

骨が死なないまでも、可動域が制限されるというもの。今まで何不自由なくスポーツできていた私にとって、つま先が思うように動かなくなることはとても恐怖でした。こちらも同様に、痛くてもきちんと正しくリハビリすることが大事、とのことでした。現に今のリハビリでも細かく今何度まで親指の付け根の関節を曲げられるのかというのをチェックされていて、今○○度なんで△△度まで曲げれるようになりましょう、と明確な数値で目標をくれるのでわかりやすいです。

・内反母子

外反の逆、つまり今まで曲がっていた人差し指側ではなく、もう片方の足側に曲がってしまうことがあるというものです。外反母趾で普段履けない靴なんかもあったのに、また履けなくなっちゃうじゃん…てショックでした。なお、こちらの方が厄介な病気だそうなので手術必至だそうです。これは実際に今回手術してわかったのですが、おそらくこれになることはなさそうだなと。理由は人間の皮膚って意外と元の位置に戻ろうとする修正が強いので親指と人差し指の間の皮膚をさすって必死で柔らかくしている状況です。なかなか反対側に行くことはなさそう。

・症状や痛みの再発

これは避けたい…小さいときしか痛みを経験していないですが、どうしようもない痛みだった記憶があります…。偏平足だと再発しやすいと聞くのでしっかりとインソール履いて再発防止したいと思います。

以上が外反母趾の手術に特有の代表的なリスクです。

そのほか、もちろん感染、縫合不全など一般的な手術でも起きうる合併症はあります。


これから手術をされるという方や手術を検討されている方、怖がらせてしまってすみません。ただリスクを理解して臨まないと、後々なってから聞いてなかったって後悔したくないですもんね…。

こういったリスクが何もなければ、手術する方もたくさんいらっしゃるのでしょうが、なかなか踏ん切りつけるの大変ですよね…。

それでもこれからあと70年この足で生きる上で、いつか手術する羽目になると思い、リスクも怖いけど悩みぬいて今を選んだ身なので、これからも術後経過を伝えることでより皆さんの参考となれば幸いです。