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「長期腐敗体制」を作った「アベノアクジ」の全容①~ 安倍晋三が「国葬」に値しない理由

岸田総理が安部「国葬」を強行する思惑

岸田総理が法的根拠が全くない上に国論を二分する「国葬」を無理やり「閣議決定」で強行するのは、「統一教会」の守護神であった安倍晋三を国家全体の「神」の位置に祭り上げて権威づけ、これまで数々の悪事を働いてきた「安部自民党政治」を正当化したいがため。

「日本を世界で一番美しい国」にするはずだったのが、逆に「世界で最も腐敗した衰退途上国」にまで落ちぶれさせてしまった「安部政治という臭いもの」に蓋をするには、安部を「殉教者」として神格化し、一切の批判を封じる「国葬」がうってつけだからだ。

一般国民を踏みつけにしながら宗主国米国や財界・超富裕層、縁故企業、「統一教会」や「日本会議」などの極右カルトに最大限の利益を回し続けた安倍晋三は、彼ら既得権益層にとって「大変よくできました」と花丸の表彰状をあげたい程の模範的優等生。

最高位の勲章である「大勲位菊花大綬章」授与と「国葬」には、彼らからの強い働きかけもあったはずだ。

勿論、岸田としては、自分の権力維持のために「国葬」を利用するという政治的な思惑もある。「日本会議」などの原理主義極右やネトウヨのアイドルだった安部晋三の死によって動揺している「極右岩盤支持層」をこれまで通りつなぎ留めるためのサービスとして、安部を神格化する「国葬」は絶対に必要不可欠だったのだ。

また、「統一教会」からすれば「国葬」は、願はったり叶ったりに違いない。「統一教会」の共犯者だった安倍の「国葬」は、国を挙げて「統一教会」を肯定する事になり、「国葬」という国からお墨付きを与えられて「公認」されたも同然になるからだ。

安倍には「統一教会」と「カルト政党自民党」との「統一葬」がふさわしい

これだけ見ても安部「国葬」が「国葬」に名を借りた政治利用である事は明白だが、一般国民から見て安部晋三が「国葬」に値する偉大な「政治家」だったかと言えば100パーセント「ノー」である。

「国葬とは、国家に功労のあった人の死に際し、国家の儀式として、国費をもって行われる葬儀のこと」だそうだが、安部が日本に与えた害悪や損害は山ほど見つかるのに対して「国家に対する功労」などどこをどう探しても全く見つからない。

「国葬」に対する国民の意見も二分されており、最近のまともな質問による世論調査(世論調査は質問の仕方で操作できる)では、むしろ反対の方が多くなってきている。当然、「国民の総意による国葬」には程遠く、むしろ「国葬」の強行が国論を分裂させ、対立を激化させているのが現状だ。

上に書いたように安部の「実績」とは煎じ詰めて言えば、日本を「世界で最も腐敗した衰退後進国」にまで落ちぶれさせてしまった事だが、これのどこが「功労」なのか。

日本の検察がまともであれば、何度も起訴されて何年間も監獄にぶち込まれてもおかしくない事を長い間平気でやって来た男を「国葬」だの「大勲位」だのと持ち上げる事自体がそもそもありえないのだ(未だに叙勲制度が存続している事自体おかしいのだが)。

しかも安部は宗主国米国が日本を「統治」し、日本の国富を米国に献上するするための「現地代理人(ストロングマン)」だった上に「統一教会」の守護神でもあったのだから。

米国務長官のプリンケンが安部射殺後、異例の速さで日本にすっ飛んできたのも突然の「ストロングマン」の不在に慌てた米国が、安部の後釜を誰にするか日本側と協議するためだったはずだ。

形式的には「協議」だが、実際にはもう米国は安部の「後釜」を誰にするかは決まっていて、一応日本側の意向も(形式的に)聞いておこうというのが内実だったのだろうが。元々属国日本に「後釜」を決める権利などない。

岸田は安部が敷いたレールを変更することなくそのまま継承する事で米国に気に入られようと必死だが、宗主国のお眼鏡にかなわなければすぐにお払い箱になる。多分、米国の本命は河野だろうから。

安倍は日本を「統一教会」が支配する「カルト国家」にしようとしていたのだから、どうしてもやりたいのたら「国葬」ではなく、「統一教会」とその関連団体である「カルト自民党」との「統一葬」こそが最も似つかわしいと言えるだろう。

安部が作って菅・岸田が継承した「長期腐敗体制」

2013年にベストセラーとなった『永続敗戦論』で知られ、最近、『長期腐敗体制』を上梓した政治学者白井聡氏は、2012年の第2次安倍政権発足から現在まで続く所謂「2012年体制」について概略次のように説明している。

2012年の第二次安倍政権発足によって成立した「2012年体制」を「長期腐敗体制」と呼んでいます。「体制」とは中国やソ連のようにトップが入れ替わっても変化が生じないほどに権力構造が強固に定まっている状況を指します。                                菅政権、岸田政権に変わってもその権力構造は基本的に変わらない。だから「体制」なのです。この「体制」には、「腐敗」「不正」「無能」の三拍子がそろっています。

白井聡氏の説に倣って次回から「長期腐敗体制」による「腐敗」「不正」「無能」の具体例を見て行くが、安部が作った「2012年体制」は今もなお続いているので、「アベノアクジ」のリストには菅政権、岸田政権の事例も含まれる。

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