「暗さ」という点では森田童子と双璧というイメージが強い山崎ハコ。
アニメ『ちびまる子ちゃん』とコラボした「呪い」などという、そのものズバリの「暗黒フォーク」を歌っていたせいもあるのでしょう。
しかし、その「暗さ」はあくまでイメージであって、本人へのインタビューなどを読むとやはり事務所の売り出し戦略だったようです。藤圭子のケースと似たようなものですね。
インタビュー では、10代のデビュー時から事務所の社長に洗脳されて言いなりになり、家族との音信まで絶ってしまったと語っています。
挙げ句の果てに事務所が倒産。印税のことなど何も分からないまま社長に預けていたデビュー時からのギャラもすべて持ち逃げされて、ある日突然一文無しに。アパートからも追い出されて仕事もなくなり、ホームレス同然の生活になったと・・・。
映画の主題歌「心だけ愛して」(2枚目のシングル)がヒットしてブレイク。 今となっては想像もできないことですが、デビュー初期には山崎ハコが土俗的、中島みゆきが都会的という違いはあれど、同じ女の情念を歌う歌手として二人がライバル視されていた時代がありました。
活躍が期待されていたのに、その後、いつの間にか消えてしまったのはフォークブームが下火になって行ったこともありますが、直接的には事務所の突然の倒産とその後の金銭トラブル、それに続くホームレス生活という悲惨な事情があったからなのですね。こうして1990年代末から約10年間ドロップアウト状態になり、音楽活動からも遠ざかっていました。
完全に音楽界から足を洗ってしまった森田童子とは違って、山崎ハコは2008年に歌手復帰、レコード会社とも契約し直して音楽活動を本格的に再開。その後、アニメやテレビドラマとタイアップすると共に、地道なライブ活動を続けているのは嬉しいことです。
今回リンクする曲の多くは、彼女がまだ10代の頃に書き溜めていた作品。山﨑ハコの才能、恐るべし!です。
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「白い花」
一葉の歌唱シーンはこちら。
「着物」
「望郷」
こちらはスタジオ録音盤です。
横浜を歌った曲をもう1曲。 「ヨコハマ」
「ララバイ横須賀」
「流れ酔い歌」
地獄「心だけ愛して」
「きょうだい心中」
「雨に唄えない」
「気分をかえて」
香坂みゆき「気分をかえて」
「織江の歌」
「夕陽のふるさと」
「我が里」
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