本当の挫折をしましたか?
こんにちは、たかひとです。
本当の挫折を味わうには条件があると思っています。
まず、具体的にこうなりたいと思い描いた姿があること。
次に、その目標に向かって自分なりに努力していること。
最後に、努力ではどうにもならないものがあると理解すること。
3つが揃って挫折ということですね。
そもそも「思い描いた姿」や「思い描いた人生」を持っていなければ、現実を見ても「こんなもんだよね」と思うだけ。
狭間にあるギャップを感じることはありません。
思い描いた姿とは、何もしなくても当たり前に到達する「姿」や「人生」ではなく、自分よりも大きなところに挑んではじめて得られるもの。
現実で大きな悩みを抱えているときは難しいと思いますが。私の場合は、吃音で目の前が真っ暗なときは、未来像を全然描けなかったわけで。
そして、なりたい姿があっても、そこに向かう努力がなければ、挫折は始まらない。
この努力は自分の気持ちにまっすぐな必要がある、と思っています。
吃音だからこれは最初から無理、これをしなければならないというのは、ねじ曲げてしまった努力といえます。
私はこれを無意識の内にしていましたね。
ただ、やるだけやって、どうやってもダメだ、これ以上は無理という体験はしました。
突き詰めないで、小さなところで戦っていたら挫折はないと感じました。
また、努力と挫折はセットである、と。
挫折とは、「納得感を得るまでやりきれ」ということでもありそうです。
注意すべきは、現実を見ることから逃げてしまうこと。
こうなるはずだったのに、現実はそうならないと認めることが挫折で、現実を見て挫折は完成します。
その手前で逃げてしまうと、挫折しきれなくなってしまって、自分で作った世界から出られなくなってしまいます。
挫折ではなく、単に本気でやっていないだけになりかねない。
挫折の最中に、人は自分自身を再度見つめ直し、自分の弱さを認めざるを得ない。
挫折経験のある人が優しく見えるのは、自分が弱いことを知っているからでしょうね。
報われない努力も多いでしょうが、挫折があるからこそ感じる本当の喜びと優しさもある、と思った次第です。