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現実と遊離した妄想を持ってしまうと
こんにちは、たかひとです。
前回、自分が批判対象よりも上等な存在であるかのような勘違いがある、といったことを書きました。
その点に関して、もう少し掘り下げます。
現実から遊離してしまった妄想。
それは、まるで自分が特別な存在であるかのよう。
まだ何もしておらず、何も成し遂げていないのに、自分が優れた能力や見識を持っていると思い込んでしまった状況。
本来完璧なものなど何一つないわけだから、他者や表現、創造物を批判するのは簡単です。
たとえば90点の人の足りない10点分をけなせば、その人より上にいるという、偽りの優越感に浸ることができます。
現実離れした高い自己評価に、溺れている感じ。
この偽りの優越感ですが、吃音から来るどうしようもない劣等感にまみれた私としては、優越感と劣等感は表裏一体のような気がするんですよね。
偽りの優越感、つまり妄想ですが、その水面下では「現実の自分自身」との開きが広がり続けます。
そして、その先の代償として、何らかの破滅が待つ気がします。
破滅というと大げさな感じもしますが、少なくとも素直に自分を愛することはできない。
過去の自分からずっと責められ続けるのではないか。
本当は、過去の自分から応援されるような生き方をしたかったのに。
残念ながら、現実は自分の妄想に合わせてくれるほど優しくはないですからね。
とにかく、これと決めて、自分自身の持っているものを世に対して試してみる。
まず何かを始めるだけでも大きなエネルギーを要し、上達するだけでも壁がある。
まして、プロになるなど並外れたこと。
まあ、評論家思考の人が多いのは、それだけ人間が妄想に支配されやすい生き物だと言えましょう。
私も胸が痛い思いです。
妄想を防ぐには、現実を知ることであり、自分を知ること。
すなわち、「身の程をわきまえる」に至った次第です。