ゼノブレイド、ゼノブレイド2 感想

最近ずっとゼノブレイド、ゼノブレイド2をやっていて、ようやく一段落したので諸々思ったことを書く。ちなみにゼノブレイドクロスはやっていない。(リメイクはよ)

ストーリー

ゼノブレイド、ゼノブレイド2は、両作とも一つの世界から分かれた世界の物語であり、その事実が明かされるのはゼノブレイド2であり、アルヴィースがトリニティプロセッサとわかるのもゼノブレイド2である。ゼノブレイド2は前作のストーリーの明かされていない要素についての説明を担っているといえる。

ゼノブレイドでは、シュルクがモナドというアルヴィースの武器を持ち、未来視の能力をモナドによって得る。元々過去にシュルクは、ザンザの依代になっており、ザンザの力を容易く行使できると考える。過去のアガレスやダンバンもモナドを利用していたが、ザンザに意思を乗っ取られたり力を行使しすぎて負傷するなど利用者として不完全であった。これはモナドと同調しているというイメージで、アガレスに関しては本来モナド(アルヴィース)のドライバーであるザンザの意思を色濃く反映したしまったパターン。ゼノブレイド2のメツとマルベーニに似ている。ダンバンはアガレスより意思の力が強かったが同調者の適正が足りなかったパターン。アルヴィースに関してはザンザと同調していると思うが、特にザンザの意思に操られてはいないようだ。

ゼノブレイド2は、モナドという概念は出てこないがアルヴィース以外のトリニティプロセッサが登場し、メツが物語後半でモナドを利用する。おそらく主人公が持っている武器もモナドみたいなものなんだろう。現にゼノブレイドのモナドIIIのような武器をレックスは生成しており、ほぼモナドと同義のものと思って良さそう。そしてやれることも大体同じようなもので、因果律予測(未来視)、望んだようにドライバーに力を与える機能など細かい部分は違うが大体似ている。

ここで疑問なのが、メイナスのモナドとはなんなのかだが、ザンザと同様神であるので、ゲートの力を行使し剣を具現化した形になのかもしれない。ここはトリニティプロセッサが絡んでいない部分なので若干の謎が残る。

物語は、宇宙で戦争を起こしていた人類を愚かに思ったクラウスが、ゲートの力を行使し世界を作り変えたことにより、ゼノブレイド、ゼノブレイド2の世界が誕生した。ゼノブレイドの世界では、クラウス(ザンザ)、ガラテア(メイナス)のみが神として顕在し、そこにアルヴィースがトリニティプロセッサーの責務を全うできずモナドという武器のみがザンザによって利用される世界。ゼノブレイド2はクラウスの半身のみが残り世界を再生しようとする世界。どちらもクラウスは神であり、人類の再生を試みた。ゼノブレイドのクラウスは世界を破壊し再生をしようとした。ゼノブレイド2のクラウスは当初の計画通りトリニティプロセッサでのブレイドの管理を行い、生命の適切な進化を観測させていたが、新人類が自分たちと何も変わらなかったことに絶望し、放置した。どちらのクラウスも最初は良心があったのだろうが、ゼノブレイドのクラウスはトリニティプロセッサが無いため自身で人類の進化を見定めないといけない。そのため神として人類の再生、不純物の排除を率先してやったのだろう。マシーナたちを滅ぼそうとした理由は、ガラテアがクラウスの意思に反発し目的を妨害した or マシーナという機械と人間を合わせた不完全な人類に嫌悪を示したのかはわからないが、彼自身正しいと思い行動し巨神の長き繁栄を目指した結果なのだと思う。神は孤独であり、皆に忘れさられる存在であることを認めたくなかったという認識もあるが、目的はゼノブレイド、ゼノブレイド2共に同じ「より良い新人類を再生する」に合致はしていると思う。ゼノブレイドの方が人類への憎悪が色濃く出ている気はするが。

フィールド

ゼノブレイド、ゼノブレイド2は豊富なフィールドが用意されており、そこには様々なランドマーク、ロケーション、秘境があり、新規の場所を見つけると経験値がもらえるので探索する楽しみが多めである。両作とも大きめのフィールドで行ったことのない場所に行くと強いユニークがいたり2周目でも楽しめる要素が多い。なんなら2周目やること前提感はある。

ゼノブレイドにはキズナグラム、ゼノブレイド2は町の発展度によって町や人々の関係も変わっていく。ゼノブレイドは人々の関係をいつでも確認ができるため、自分たちがどれくらいの人と関わったのかが可視化されている。この辺の作り込みはめちゃ凄い。逆に発展度はそこまで可視化がされておらず雰囲気で町の人と話して発展度を上げていくことになる。発展度を上げることによって新しい傭兵団任務やショップでのポーチアイテムの値段が下がるのでそこは面白い点である。あんまりストーリーで活用しなかったけど...。

フィールドの広さ、数的にはゼノブレイドの方が多く感じるがどちらも探索しがいはある。

クエスト

ゼノブレイド、ゼノブレイド2はサブクエが多く存在している。ゼノブレイドは討伐クエ、採集クエといういつでもできるクエストが多数存在しており、気軽に経験値稼ぎができる。逆にゼノブレイド2は、キャラの問題を解決するクエストのみで「おつかいクエスト」が多めな印象はある。なのでストーリーでぶらぶらしつつ、クエストをこなすことがゼノブレイドの方がやりやすく、レベル上げもしやすいのでより長く遊べる。逆にゼノブレイド2はクエストがそこまで多くなく、フィールドスキルなどの要素もあるためすぐにクリアできないものが多く、クエストが貯まりがちになる。フィールドスキルのためにブレイドを集めたり、育てたりしないといけないので直接クエストをするという感じではなく、育成に時間を使うイメージがある。しかしキズナを上げるのは結構頑張らないといけないし、ブレイドもめくちゃいるので超絶大変ではある。なのでゼノブレイドの気軽に受ける討伐クエストとは異なってはおり、ナビも無いのでどの敵を倒せばキズナリングが埋まるのかがわからなかったり、ユーザの負荷は高めである。

ゼノブレイド2のクエストがゼノブレイドより気軽さが無いとは言っているが、ゼノブレイド2にはクエストの他に傭兵団任務がありそれによってブレイドのキズナリングの開放や金稼ぎができ他のクエストをこなしながら並列してクエストをこなすことができる。しかしこの傭兵団任務をクリアすることがキズナリング開放に必要な場合は、時間がめちゃくちゃかかるためここはクエストほどの気軽さが無く、地味にキツい。スリープしてても動くようにして欲しかった...。

ゼノブレイド2がダメというものでは無いのだが、ゼノブレイドがよくできすぎているという印象を感じる。

戦闘

ゼノブレイド、ゼノブレイド2で大分戦闘システムが変わっており、ゼノブレイドは、モナドの未来視で味方を守りつつチェインアタックでダメージを与えていく。チェインアタック中にもパーティゲージを貯めることができるため、一発で敵を倒さないといけないことは無いため、良い感じに連発していくイメージ。逆にゼノブレイド2は味方と連携し、必殺技を利用し属性玉を付けチェインアタックでフルバーストを狙い一気に倒しきるというスタイルなので序盤は作業的な雰囲気だがチェインアタックで一気に倒せた時の爽快感は凄い。

ゼノブレイドでは、キャラにアーツが8つ装備することができ、それに加えてタレントアーツもあるためやれることは多い。チェインアタックではアーツをガンガン使うことができるので、8つでも足りなかったりするので最初は多いと思うが後半丁度良くなるのが良いバランスだと思う。また崩し、転倒、気絶の状態に相手がなった場合、再度転倒効果の攻撃をすると、追加で転倒を付与できるため、パーティで協力すれば転倒時間をより長いものにできる。なので転倒ハメなどができて、より戦闘をスピーディにしている気がする。

ゼノブレイドで2は、アーツの数も特性もドライバーによって異なり、ブレイドが同じでもドライバーが違えばアーツも変わってくる。例えばレックスはアタッカーなので回復ロールのブレイドを付けても全体回復アーツみたいなものは持っていない。逆にニアだと全体回復アーツを使えるという感じ。これはリアクションが付いているアーツにも影響し、レックスはライジング、スマッシュ辺りのアーツが少なくて、ジークはそこら辺が多いイメージ。なのでレックスにはこのブレイド、ジークにはこのブレイドみたいに大体固まりがち。ブレイドごとに必殺技やスキルが異なるため、そこは各ブレイドで個性があり自由度は程良くある。しかしレアプレイドは似たスキルを持っていたりもするので、コモンブレイドの方が優秀だったりはするのが少し微妙な点ではある。ボールメーカーのレアプレイドがあると戦略性も上がったかなと思う。

終わり

ゼノブレイドは凄く良いゲーム。ゼノブレイド2は、ゼノブレイドをやっている人だと若干違和感があるところがあるかもしれないが、十分遊べるゲームではあると思うので、もう少し要素を増やせばゼノブレイド並みに面白くなる要素はあると思う。次回作に期待します。

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