コピーライト(Copyright)を正しく理解して著作権について学ぶ
WEBサイト(ホームページ)を制作しているとページの一番下に、
Copyright © 2020 xxxxxx All rights reserved.
と書かれていると思います。
多くの方が、よく意味が分からず、とりあえずおまじないのように付けておく、という感じで記述していると思います。
多少理解のある方でも、著作権の保護を表していると考えていると思います。
著作権についての記述であることは間違い無いのですが、これを正しく理解している方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、コピーライトの記述について、改めて詳しくお話していきたいと思います。
結論から言うと、コピーライトは必要ない!?
見出しの通り、実はコピーライトの表示は必須ではなく、必ずしも必要ではありません。
WEBサイトは、映像やイラスト、書籍などの著作物と同じで、著作物として扱われます。
著作物は、特に申請しなくても、発表と同時に著作権が発生します。
したがって、特にコピーライトを記述しなくても、自動的に著作権保護の対象となります。
これは、国際条約で定められているため、日本国内に限らず世界中で適用されます。
海外のサイトを見てみると、コピーライトの記述の無いサイトを多く見かけると思います。
日本国内では慣例として、ほぼどのサイトでも記載されています。
そもそもコピーライトって何?
コピーライト(Copyright)は、著作権そのものを表しています。
WEBサイトに、Copyright の記述がある場合は、このサイトには著作権がありますよ、ということを明示しています。
世界的には、著作権は申請しなくても、明記しなくても、著作権法によって自動的に保護されるのが一般的です。
一部の国では、明示を求めているところもあるので、明示するのが慣例となっています。
コピーライトの正しい書き方とは
実際にWEBサイトを色々見ていると、
Copyright © 2020 xxxxxx All rights reserved.
Copyright 2020 xxxxxx All rights reserved.
Copyright © 2018 – 2020 xxxxxx All rights reserved.
Copyright 2018 – 2020 xxxxxx All rights reserved.
Copyright © 2018 All rights reserved.
等々、様々な書き方で表されていました。
ここで、本来の正しい書き方を解説していきたいと思います。
必須項目は3つだけ
WEBサイト上にコピーライトを明示するには、3つの情報が必要になります。
・コピーライトマーク(©)
・著作権発生年
・著作権者名
日本国内においては、コピーライトマーク(©)は無くても問題ありませんが、国際条約の上ではマークを含めて3つの情報が記載されていれば、著作権の保護となります。
著作権発生年は、WEBサイトを公開した最初の年さえ記載しておけば、それ以降継続的に著作権で保護されることを明示しています。
しかしながら、WEBサイト上、古い年を記載していると、古いサイトとの印象を与えてしまうことがあるため、発生年から当年を併記するところも多く見られます。
少なくとも、当年のみを記載するのは、正式には間違いとなります。
また、著作権者名も明記して、権利の所在をはっきりさせておく必要があります。
正しいコピーライトの記述は、こうなります!
© 2018 xxxxxx
正式なコピーライトの記述は、実はこれだけでOKです。
All rights reserved.
という記述は、厳密には無くても問題ありません。
翻訳すると、「全著作に所有権があります」という意味になりますので、上記の3つを押さえていれば、本来は無くても問題ありません。
慣習として、記載することが一般的になっているので、記載されていないと気持ち悪いと感じる方も多いかもしれませんので、そのような場合は、記載しておいた方が無難です。
実は、コピーレフトもある!?
コピーライトという言葉があれば、コピーレフトという言葉もありそうですが、実は、コピーレフト(Copyleft)という言葉も存在します。
コピーライトの対義語として扱われますが、厳密には、著作権は放棄していませんが、
・二次利用
・再配布
・改変
を認めているものになります。
主な例としては、WordPressのソースコードやWordPressのマスコット(わぷー)があります。
これらは、WordPressの公式が提供している著作物ですが、自由に利用して良いことになっています。
わぷーのライセンシーについては、こちらを参照して下さい。