総決算なのか 2024
去年の今頃はホーチミン市にいた。
次に撮る映画のベトナムロケの可能性を探っていた(結果、やらなかった)。
能登半島地震で幕を開け、またしても「震災前のその場所」を映画で遺してしまった事を自覚する。
2月「フィリピンパブ嬢の社会学」全国公開
東京、仙台、そしてご当地の愛知は連日大入り(11週ロングラン)だが西へ行くほど客は減って行った。東高西低。フィリピンパブの文化が東から北上して広がって行ったからではないかと私なりの推測。
5月 震災後初の能登
夏は「フィリピンパブ嬢の社会学」九州公開と次回作の準備で徳島県通い。
9月「道草キッチン」クランクイン
ベトナムロケをやめた映画はこれ。
無事クランクアップして東京で編集作業。
11月宝塚映画祭で「She's Rain」デジタルリマスター版プレミア上映
去年から来年の阪神淡路大震災30年を見越してコツコツとデジタルリマスター作業を行ってきた1993年のデビュー作の化粧直しお披露目。
そして大森一樹監督三回忌
12月「あしやのきゅうしょく」LA上映
呼んでくれたら自費ででも行ったのに
2022年撮影の新作公開、来年公開の次回作撮影、1993年公開作のデビュー作リマスタリング、そして2021年公開作の北米上陸と。
こんな年はこの先もうないと思う。
60歳映画人生の総決算だったのかもしれない。
昨日一緒に仕事をしているプロデューサーから暮れの挨拶メールが来て「来年も盛りだくさんです」。
明けて2025年まずは
特集4本のうちの2本「She's Rain」と2015年の「劇場版神戸在住」が。
大森監督の「花の降る午後」と並ぶのが嬉しい。いつかこんなことが、と夢見ていた。
そして2008年の「能登の花ヨメ」
自主上映が募金に役立つのならどんどん活用して欲しい。
最後に12月に訪れた震災後二度目の輪島の風景
今年劇場で観た映画は38本。忙しくて少ないのではなく、観たい映画が少なかった。