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まぁるくってちっちゃくってさんかくの怪


先日ドラッグストアに買い物に行った時のお話。
私はアイブロウを、娘はヘアワックスやもろもろをカゴに入れた。最近のドラッグストアは、ドラッグストアといいながらも食品も置いてあってスーパーとさほど変わらない。お薬を売ってるかどうかの差ぐらいで、ブランドとかにこだわらなければ大体のものは揃っている。その日の夜は水炊きをする予定で、お肉やお野菜は家の冷蔵庫にあるが、お豆腐と葛切りが無かったので、ついでに買った。あとは、おやつに大好きな歌舞伎揚の大袋。それらを持ってレジに。会計を済ませて、買ったものをエコバッグに詰め替えていた時に、それが目に入った。イチゴミルク味の飴。


「あれ?いつの間にこんなの買ったの?」
「え?私じゃないよ。お母さんじゃないの?」
「え?私?」入れた覚えはないが、歌舞伎揚と一緒にカゴに入ったのか?いやいや、そんなことはない。絶対気づく。
「私じゃないよぉ。なんでこんなのが入ってんの?」
娘がレシートを見る。ちゃんとお会計に入っている。
「レジのお姉さんが、次の人のを間違えて一緒に入れちゃったとか?」
「いや、だったら次の人がなんか言うはずだよ。」
「確かに‥」
「どうする?」
レジを見ると、何人も待っている人がいる。今から、また最初からレジを打ち直してもらうのは気が引ける。それに、値段が高いものでもない。
「ま、いっか。イチゴミルク、美味しいしね。」
「うん、結局美味しいからね。」
「昔はよく買ってたけど、久しぶりだね。」
「自分じゃなかなか買わなくなったしね。」


私たち親娘は似た者同士である。結局文句も言わずに、そのイチゴミルクは我が家へと持って帰った。


そういえば昔、イチゴミルクのCMソング、あったよなぁ。
「まぁるくって、ちっちゃくって、さんかく〜サクマの、イチゴミルク♫」てか。
ふとイチゴミルクの袋の裏側を見る。‥って、なんだよ、サクマじゃないじゃんか‥!



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