ガソリン生活 今日は何の日?
昨年の12月に車を買い替えた。それまで乗っていた車は、娘たちが小さかった頃に家族旅行に行くための少し大きめの車で、14年乗った。娘たちも大きくなり、大きな車は不要だし、何よりもう古くなっていた。
さて新しい車は、何にしようかな。パンフレットをいっぱいもらって来て来る日も来る日も眺め続けた。
そして決めた。MAZDA2に。
CMで観て
車の買い替えをしようと思い始めた頃より前にMAZDA3のCMをを観た時、なんて美しい車なんだ、と感銘したのを思い出した。3では無く2にしたのは大きさの問題。実際車屋さんに見に行ってみたら2も美しかった。
職場の車好き男子が私のMAZDA2を見て「これカッコ良いなって思ってたんですよ。いいなあ。」と言ってくれたのでそれだけで満足した。
緑のデミオ
実は乗りたかった車がある。緑色のデミオだ。何故かと言うと、伊坂幸太郎さんの車が登場人物(人じゃないが)の小説『ガソリン生活』の主人公が緑色のデミオだったからだ。主人公がTOYOTAでもNISSANでもなくMAZDAのデミオという所がいかにも伊坂さんらしいなと思った。
当然デミオが欲しい、と思って車屋さんにパンフレットを頼んだらMAZDA2のパンフレットを持って来た。あれ?デミオは?と聞くと、なんとデミオが生まれ変わってMAZDA2になったとのこと。勉強不足であった。しかもMAZDA2には緑色は無かった。
MAZDA2との毎日
そんなこんなで私の車となったMAZDA2(以下うちの子)が、毎朝エンジンをかけてしばらくすると挨拶してくれる。
「おはようございます。今日は5月10日土曜日です。○○の日です。」と。
初めの頃はボーッとして聞き逃してしまうことが多かった。今何て言った?と、車内で1人質問するも答は無い。
明日こそちゃんと聞くぞ、と気合いを入れるも、他の事に気を取られまたも聞き逃す。そんな繰り返しだった。
これ実は、毎日エンジン始動の一発目にしか聞けない。聞き逃したら次に聞けるのは来年のその日ということになる。
毎日が記念日
毎日が記念日なんていうと、何かの歌の歌詞のようだが、1年365日、いや366日、毎日何かの記念日に指定されている。しかも同じ日にいくつも記念日がある。
例えば私は5月7日にたまたま朝の情報番組を見ていたら、「今日は粉(57)モンの日です」と言っていた。そうかそれなら今日はうちの子もそう言うもんだと思って車に乗った。するとうちの子は「今日は博士の日です」と言うではないか。博士とは、語呂合わせでは無さそうだ。
で調べた。
1888(明治21)年のこの日、伊藤圭介(植物学者)、菊池大麓(数学者)をはじめ25人の学者に博士号が授与されました。
これが日本初の博士の誕生です。
当時は論文の提出による博士号ではなく、教育への貢献を評価された名誉博士的なものでした。
5月8日も、テレビでは「ゴーヤ(58)の日」と言ったが、うちの子は「世界赤十字デー」と。
毎日が何かの記念日とは、歴史的な出来事やら語呂合わせやら、はたまたなんとか協会の広告用やらいろいろな由来があるのだな。
それにしてもうちの子が、「粉モン」では無く「博士」、「ゴーヤ」ではなく「赤十字デー」を選択しているのが何か少し誇らしい。