よろこび ともに織りなす
6月のことばの泉、「古事記の傳へ」の練習日でした。
諏訪先生の言語造形クラスでは、決まってはじめに丸くなってお手玉を投げ合います。これは去年からずっとことばの泉でもやってきたのですが、ただのお手玉投げではなかった、、、、と、この日改めて気づかされました。
お手玉を相手に向かって投げるという数秒の動きの中に、静から動、内から外、閉開、明暗というさまざまな極から極への要素が詰まっているのです。それはただの動作だけでは意味がなく、人間の心の内側の動きをそこでやってみる。内にこもった状態から、投げ切ったときには、完全に相手に開かれた状態になる、これが言語造形、演劇をするにあたり大切な練習なのだとまた改めて思いました。
今回の練習では、より皆とともにつくっていくのだという意識を再確認しました。それは、自分のセリフでない時も息づかいや心を寄り添わせることで、ともにその場面の空気をつくる、つくることができるということ。
参加者の一人が、
「立っているだけでセリフを言っていないのに、その人に呼吸を合わせ心を合わせるだけで、汗だくになりました。」
と言っていました。
演劇というのは、ここに信頼の土壌が育っていく源があるのではないでしょうか。
共につくる喜びは、自分の役を全うするのももちろんですが、作品をそれぞれがどう受け止め、すべてのことば1つ1つに、全身全霊で向かうことで本当の意味で得られるような気がします。自分に関係のないことばなどひとつもないのです。
しかし、言語造形の爽快感とは一体どこからくるのでしょうか。
謎です。
ただ、頭ではなくて、心の奥底で「私」が「あ〜、楽しかった!」と喜んでいるのです。終わってみたら疲れているようで、元気なのです。エネルギーが湧くのです。
興味のある方は、いつでもご参加ください。見学、体験も随時行っています。
次回の練習は
7月13日(土)13:00〜15:30
和歌山市北コミュニティセンター 和室にて。
お問い合わせは、 kotobanoizumi.engeki@gmail.com まで。
親子えんげき塾 ことばの泉 ホームページhttps://peraichi.com/landing_pages/view/kotobanoizumi
文:momo
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