はじめに ことば ありき
10月2回目の「古事記の傳へ」練習日。衣装も合わせながらの稽古。
終わった後は、一人ひとりがまるで出産後のような(皆母親なのでそこが共感)感覚です。
言語造形とは、、なんぞやと。ずっと思ってきましたが、
私たちは「ことば」を「産んでいる」ということではないのか。
一つのことば、一つの音、その音韻までも丁寧に明瞭に、大切に発することをこれまで私たちは、ずっとずっと導いていただきました。
その体験を通して、そもそも私たちは、ことばを産んでいるのだと今回強く、そう思いました。
そして、私たちが演劇の題材としているのが「古事記」です。
この星を産み、この国を産み、太陽、月、大地、海川、八百万の神々を産んでいく物語。
わたしたちの「ことば」から森羅万象が産まれていく。
なんとすごいことなのか。(自分で言うのもなんですが)
まだまだ、造形できるまでたどり着いていませんが。
とてもすごい体験をしていると感じています。
いつも演劇の練習が終わったあと、自分の中がとても静かになり、なんだかただの人の器になっているような感覚のまま、そしてとても早く眠りにつきました。
そしてこの日はとても不思議な感覚の夢をみて、それは、音が漂っている夢でした。とても心地よくて、、もしかして天地が創造する前ってことばの音韻が漂う世界だったのかなと思いました。
国わかく浮あぶらのごとくにして
くらげなすただよへるとき
って、そんな美しい音韻が響き合う世界だったのかなと。
人間は、その音を聴くことができた。
だから、人間が産まれた。そんな気がしてならなくなりました。
当たり前過ぎた、私の「ことば」への観念が、この演劇、言語造形を通してガラガラと崩れていきます。
どうして、そんな夢をみたのか。一つ思い当たることがあります。
今回の練習のとき、私は「ことばの音韻」をいつもより、じっと耳を澄まして聴いたのです。みんなの産んだ音が私に深く染み渡っていくような気がしました。
感じたままに、自分の思うことを書きました。
読んでくださりありがとうございました。
文:momo
⭐️ことばの泉 2019年公演⭐️
「古事記の傳へ」(ふることぶみのつたへ)
2019年12月22日(日) 12時半会場 13時開演
場所 和歌浦アートキューブ http://wakanouraartcube.web.fc2.com
一般前売り:1500円 一般当日:2000円 高校生1000円 小・中学生以下無料
お問い合わせは ことばの泉 kotobanoizumi.engeki@gmail.com まで
⭐️興味のある方は、いつでもご参加ください。見学、体験も随時行っています。
次回の練習は
11月9日(木)13:00〜15:30
岩出市桜台公民館 和室 にて。
お問い合わせは、 kotobanoizumi.engeki@gmail.com まで。
親子えんげき塾 ことばの泉 ホームページhttps://peraichi.com/landing_pages/view/kotobanoizumi