虹を生きる
9月1回目のことばの泉、「古事記の傳へ」練習日レポートです。
舞台を見に来た人たちは、私たちの心の調べを心の色彩を見ています、と諏訪先生。
今日はそれぞれの役の場面、ことばの色をイメージしながらの練習でした。
今まで考えたことのない、ことばの色。
虹の七色が私たちにイマジネーションを与えてくれます。
私たちは、役を通してどんな色を生きるのでしょうか?
ここにきて思うのは、
心を開かずにして、演劇芸術はできないということです。
役との対話、物語そのものとの純粋な対話は、
まず、自分の心を開かないと始めることができない。
ひとりひとりが、心を開いて、役柄と向き合い、仲間と響き合い、創り出していく。
「心を開く」ことって、どういうことなのだろうかと今一度考えてみると、
一緒にいる仲間を信頼すること。
一人では成し得ないこの演劇を創るために集まった仲間ひとりひとりを信頼すること。
もちろん、指導してくださる先生への信頼。
この場所への信頼。
そして、一番大切なのは自分への信頼なのではないかと思うのです。
私自身が、「わたし」で大丈夫だ、と心の深みから立ち上がること。
これらの信頼を育みながら、この私たちが生まれてきた世界そのものへの信頼が生まれてくる。
私たちが、「古事記の傳へ」を冬至の舞台に向けて作り続ける意味とはなんなのか。
これからますます、それぞれが、この演劇の課題とリアルに向き合っていくこととなります。
「ことば」が導く世界を信頼し、その「ことば」をこのわたし自身の体を通して発する体験が、自ずから真実を掴んでいける力になっていると感じます。
それが、言語造形の世界なのかもしれません。
かれ天照大神いでませる時に
高天原も葦原中国も
おのづから てりあかりき
今日は、この 「てりあかりき」ということばが、
光り輝くように見えました。
これからもっともっと、色彩豊かな「古事記の傳へ」へと、
進み深めていきたいと思います。
興味のある方は、いつでもご参加ください。見学、体験も随時行っています。
次回の練習は
9月19日(木)10:00〜12:0
岩出市上岩出地区コミュニティセンター にて。
お問い合わせは、 kotobanoizumi.engeki@gmail.com まで。
親子えんげき塾 ことばの泉 ホームページhttps://peraichi.com/landing_pages/view/kotobanoizumi
文:momo