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[小説] 理系学生 (3/4)


無味感心

 さて、時が経ち、元の班に席が移動しました。これから、どんな無駄な時間が流れるのか、むしろワクワクしている。そんな自分がいました。
大学の長所短所を述べろとの御達しがありました。もちろん、議題が決まっても何も始まらないのは決まりごとなので何も驚きません。

 しかし、教員が我々の班を問題視し始めたのは明らかでした。毎テーマごとに我々の班にテーマ説明に来るようになったのです。
 

私はたまらなくなりました。ついに言葉を発してしまったのです。
「英語教育が足りない。短所。」これだけ述べました。
稚拙な発言だ。そう読者の皆さんは思うでしょう。仕方ないのです。あまり述べると話をまとめる義務が発生してしまう可能性があったのです。
これを回避するために重要であったのです。

 さて、五分間の休憩が与えられました。この場から立ち去るという意味ではなく、なんとなくお手洗いに向かおう。そんな気分になりましたので、席を立ち、教室を出ました。

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