【読書レビュー】ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」
読んだ本
この本を3行でいうと
・ザッソウ(雑談+相談、雑な相談)はチームをうまく回す上で大事。
・ザッソウから生まれるカイゼンがある。
・円滑なコミュニケーションは、話す側よりも聞く側の姿勢が大事。
読んで響いた言葉たち
・ザッソウ=雑談+相談、雑な相談。
・効率化を進めるだけではうまくいかない。
→アイディアを生み出し、成果をあげて結果を出すために必要なのは、効率化だけを追求するのではなく、気軽に相談と雑談ができるチームでいることが必要。
・相談はともかく、なぜ雑談まで必要なのか?
→相談と雑談のあいだに明確な境界線を引くことは難しい。
⇒相談しながら雑談することもあれば、雑談から出てくる相談もある。
→雑談がないと相談のハードルが高い。
・「雑談なんで無駄なもの」という思い込みは捨てる。
→雑に相談するのも雑談。
⇒まだ考えている途中、状態を掴みきれてない状態でも相談していい。
→気軽に相談できるからフィードバックを早くもらえる。
→早めに相談できれば、仕事のスピードと質は上がる。
⇒仕事の雑談を悪しきものだと考える人からすると「雑談なんかしてないで手を動かせ」「雑談するなら休息時間だけにしろよ」と思うかも。
→しかし、それは、仕事を時間でしか考えていない発想。
⇒本当の仕事とは価値を出すことであり、時間をかけることじゃない。
→結論が出てからの相談は、実際のところ相談ではなく報告であり対話にならないことがある。
・仕事を進める上での情報共有はしていても、一緒に働いている人たちがどんな人たちなのか知る機会がない人間関係が希薄な職場なら、他にもっと良さげな会社があれば簡単に転職してしまうでしょう
→一緒に働く人たちに対して関心を持つことができなくなったチームは、脆く、もはやチームではなく集団。
・困ったことがあっても、相談したい相手が忙しそうにしていたら話しかけるのをためらってしまう。
→たとえ相談できたとしても、その人の時間を奪うことになるため、申し訳ない気持ちになってしまう。
⇒このように相談までの心理的ハードルがあがるとなるべく相談しないで済ませようと考えてしまう。
→仕事の内容で悩むならいざ知らず、「相談しようか」「相談しても大丈夫か」で悩んでしまう時間はとても勿体無い。
⇒しかし、その人に「強い気持ちを持って相談して!」というのは酷なアドバイス。
→相談できないのは個人の問題ではなく、チームの問題。
・チームで働くこと=自分の強みを生かす+自分の弱い部分を仲間に補ってもらうことにより、より大きな成果を出すことができる。
・生産性の高いチーム は、以下が高い。
・心理的安全性(たとえミスをしても非難されない)
※和気藹々とした仲が良いチームのことではない。
・相互信頼(仕事をさいごまでやりきってくれる)
・構造と明確さ(有効な意思決定プロセスがある)
・仕事の意味(自分自身にとっても意義がある)
・インパクト(どう貢献しているか理解している)
・結果を出せるチーム=「チームの成果を最大化するために、できることはなんでもする」と考えられる人たちで構成されているチーム。
→誰かに言われたら共有するのではなく、目標達成のために必要なら雑談でも相談でもする。
・話をするときの心理的安全性は、聞く側の態度によって変わってしまう。
→話す側よりも聞く側の姿勢や態度についてグランドルールを決めて置くと良い。
・現状の見える化→愚痴や不満の言える化→業務ハック していくのが大事。
イマイチなところ
・改めて言われると「たしかに」と思うところが多く、ザッソウの大事さはわかった。
・しかし、自チームに活かすために何から手をつけて行けばいいかは読んだ後に自身で検討する必要があるため、すぐに改善案を求めている人向けではないかも。
・相談できないのは個人の問題ではなく、チームの問題。 の、答えになるものがなかった気がする。(※ちゃんと読めてないだけかも…)
オススメできそうな人
・マネジメント層のひと
・チームの雰囲気を現状より良くしたいと思っている人
・チームで仕事する意味ってなんだろう?ってなっている人
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