削れて当然!珪藻土×ステンレス
ビール工場や醤油工場の製造ラインでは、濾過(ろか)工程と呼ばれるプロセスがあります。
これはその名の通り、製品の濾過をするプロセスです。
この濾過プロセスで活躍するのが、最近では歯ブラシ置きやコースターなど日用品でも使われている珪藻土。
この珪藻土は、その高い吸水性という特徴だけでなく、やっかいな特徴も持っています。
削れて当然!珪藻土×ステンレス
ビール工場や醤油工場で使用される珪藻土は、使い終わったものは珪藻土スラリーとして排出されます。
この珪藻土スラリーの移送では、食品業界という特性上、耐食性に強いステンレス製ポンプが使われていることがあります。
でもじつは、ステンレス製ポンプは「インペラーが摩耗して修理頻度が高い」という課題を抱えていることが多くあります。
これはなぜでしょうか?
この理由は、二つあります。
①削る土
そのひとつは、珪藻土スラリーの特徴にあります。
珪藻土は、その文字の通り、「土」。
歯磨き粉は、その中に入っている「粉」で歯を研磨するように、珪藻土スラリーのように水の中に土が混ざっていれば、削れやすくなります。
②やわらかいステンレス
さらに、もうひとつの理由はステンレスというところにあります。
ステンレスは耐食性には高いものの、一般的な鉄に比べるとやわらかく、その分、耐摩耗性には弱いのです。
これら二つの理由が掛け合わせっているので、「インペラーの摩耗が早くて修理頻度が高い」のは当然ということになります。
やわらかいのに削られにくいもの
今回のようなケースでは、耐摩耗性が重要なポイント。
そこで最適なのが、ゴムライニング製ポンプです。
「ゴムはやわらかいので摩耗しやすいのでは?」と思うかもしれませんが、じつは逆。
今回の珪藻土スラリーの場合、それぞれの粒子が細かいため、ゴムのやわらかい素材が珪藻土の粒子をそのままはじき返してしまうため、削られにくいのです。
みつわポンプの「ラバーセルポンプ」は、摩耗性の高い天然ゴムを採用しているゴムライニング製スラリーポンプ。
多くのビール工場や醤油工場の濾過工程で採用いただいています。
ポンプの耐久性にお困りならご相談ください
ラバーセルポンプは、ゴムライニングによる耐久性アップ以外にも、ダブルメカニカルシール構造で液漏れの解消もできます。
ビール工場や醤油工場で「ポンプのメンテナンス頻度が高い」「ポンプ周りが液漏れで事故リスクが高い」などお困りの方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼珪藻土スラリーに最適なゴムライニング製ポンプ▼