メタン発酵設備でカイゼン
今回の記事では、メタン発酵設備で使用されているみつわポンプの事例をご紹介します。
メタン発酵設備を管理されている方は、既設ポンプをみつわポンプに変更することで、コストカット(排水量削減、ポンプの耐久性アップ)、安定した稼働、維持管理のしやすさが期待できます。
お時間のない方は、下記の目次から気になるところへ飛んでみてください。
メタン発酵設備が必要とされる理由
メタン発酵設備は、焼酎かすスラリー、生ごみスラリー、家畜・糞尿スラリーなどの有機物を利用し、メタンガスをつくる設備です。
これらメタンガスは、燃料や化学製品の製造など、さまざまな用途で使われています。
では、そもそもなぜメタン発酵装置が必要とされているのでしょうか?
じつは、ロンドン条約による海洋投棄の規制を受け、焼酎粕については陸上処理をする方向で業界と設備メーカーにより対策が進められています。
焼酎粕の国内総量は年間で50万tonを超え、その98%が九州地区、中でも鹿児島がその半分を占めると言われています。
このため、メタン発酵と飼料化の併用、または乾燥飼料化等のリサイクル型のシステムが注目されているのです。
改善できるメタン発酵設備の用途
具体的には、以下のような用途でみつわポンプへの切り替えが可能です。
調整槽循環ポンプ:ここではシールセルポンプ(ステンレス製)やラバーセルポンプ(ゴムライニング製)がおすすめです。これらのポンプは、調整槽でスラリーの濃度を均一に保つため水を循環させています。
発酵槽循環ポンプ:発酵槽でのスラリーの循環には、シールセルポンプ(FC製、ステンレス製)が最適です。これらのポンプは、発酵プロセス中に生じる有機物の濃度を保つのに、撹拌機の代わりに水を循環させるポンプとして使われます。
消化液ポンプ:消化液の処理にはシールセルポンプ(FC製)やスルーセルポンプ(無閉塞型)が適しています。これらのポンプは、消化後の液体に異物が混入していても確実に移送を行うために使われています。
どんな改善になるのか?
では、みつわポンプに替えるとどのような改善ができるのか?具体的にご説明します。
コストカット(プラント排水量削減):みつわポンプは軸封部に注水がいりません。つまり、注水に使う水が必要なくなり、プラントの排水量を削減できるということです。当然ながら、この排水量の削減はコスト削減につながります。
コストカット(ポンプの耐久性アップ):前処理プロセスなど耐酸材質が要求される箇所でも、みつわポンプのステンレス製ポンプやゴムライニングポンプであれば対応できることがあります。ポンプの耐久性が上がることで、メンテナンスコストが削減でき、コストカットにつながります。
安定した稼働:みつわポンプのセミオープン、または特殊二枚羽根タイプのインペラタイプを使用することで、もし移送液内に異物が混入しても、ポンプが閉塞して動かなくなる・・・ということがなくなります。つまり、安定した稼働が可能になります。
維持管理のしやすさ:水中攪拌機と比較すると、みつわポンプは陸上運転できるので、維持管理がしやすくなります。
これらの特長により、みつわポンプはメタン発酵設備における各種用途で数多く採用されています。
コストカットしたい方、安定した稼働をしたい方、維持管理を楽にしたい方は、ぜひみつわポンプまでお気軽にお問い合わせください。