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バッテリー工場:ステンレスの悩み
蓄電池(バッテリー)の製造工程は、EVなどを推進するエネルギーの未来に向けた大事な一歩です。
そのなかで問題となるのが、製造から発生する洗浄排水の処理。
この排水は、鉛ペーストと水などの混合物を含んでいるので、そのまま捨てることができません。
そこで必要となってくるのが、排水をキレイにする排水処理設備。
蓄電池工場の排水処理設備では、この洗浄排水を貯水池や高速凝集沈殿装置や脱水機へ送るわけですが、このプロセスで使うポンプでお困りのことが多いようです。
特に洗浄排水側溝ピットや貯水池ピットでは、ポンプの自吸能力と鉛ペーストに対する耐摩耗性が重要。
そこで今回は、このような蓄電池(バッテリー)工場で活躍する排水ポンプをご紹介します。
ステンレスでも難しい?
ある蓄電池工場では、このような用途でステンレス製のポンプが多く使用されていました。
でも、摩耗と腐食の二つの問題に直面。
どちらもポンプの寿命を著しく短くし、インペラーやメカニカルシールなどの消耗部品の交換を必要としていました。
ひどいときは、1年弱でインペラー交換、ケーシングも3年弱というときもあったようです。
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ステンレスでダメならゴム
そこでみつわポンプは自吸式ゴムライニングポンプのラバーセルポンプをご提案。
先日、2年間のテスト期間を経て、接液部の摩耗はほとんど見られず、ポンプは良好な状態だと確認できました。
その耐摩耗性と効率性が実証されたということです。
ラバーセルポンプでは以下の3点が改善され、高評価をいただきました。
①耐久性アップ … 耐摩耗・耐食性に優れたゴムライニングで、ポンプの寿命が向上。
②ランニングコストを削減 … 無注水型ダブルメカニカルシール構造のため、外部注水は不要。これによってランニングコストを削減。
③ダウンタイムの減少 … バックプルアウト方式なので、ポンプの点検や修理が簡単になり、メンテナンス性も向上。
洗浄排水側溝ピットでは月1回程度、硫酸洗浄排水が入ります。
このとき水による希釈が行われるのですが、PH3程度の酸性になるため、ゴムライニングの耐食性が証明される形となりました。
蓄電池工場の排水でお困りならみつわポンプへ
このように、蓄電池工場での洗浄排水処理でラバーセルポンプは活躍しています。
「ステンレスポンプの寿命が短くて困っている」という方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼自吸式ゴムライニング製スラリーポンプ▼