ハードな条件にソフトな材料 ~レアアース・レアメタル工場編~
近年、環境問題や資源枯渇への懸念から、レアアース・レアメタルのリサイクルが注目されています。
中でも、リチウムイオン電池からのレアアース回収は、今後の電気自動車普及に向けた重要な課題の一つです。
このリサイクルプロセスでは、電池粉浸出液の移送が重要な役割を担っていますが、一部のプロセスでは設備の課題があることが多いようです。
ハードな浸出水移送
廃リチウムイオン電池からレアアースを回収する方法として、酸浸出工程というものがあります(下図)。
そして、この浸出液というのは、硫酸などの強酸を含んでいるので、高い耐酸性が求められます。
さらに、粉砕された細かい固形分も含まれているので、耐摩耗性も必要。
つまり、この浸出液を送るポンプには、高い耐酸性と高い摩耗性というふたつのハードな条件が課せられているのです。
ハードな条件にソフトな材料
こんな二重苦の環境でお困りの方におすすめなのが、みつわポンプの「ラバーセルポンプ」。
一般的な鉄やステンレスのポンプではなく、柔らかいゴム材料でできたポンプです。
耐腐食性
硫酸などの耐酸性が要求される現場では、ゴムがその耐久性を発揮します。
もちろんすべてに対応できるわけではありませんが、今回のような浸出水の移送では、多くの現場で使用いただいています。
耐摩耗性
「ゴムは柔らかいので摩耗性には弱いのでは?」と思われることもありますが、今回のようなケースでは固形分の粒子が細かいため、この柔らかいゴムが固形分をそのままはじきかえしてしまうため、摩耗性にも強いのです。
コストも手間も減る「耐久性アップ」
このように、浸出水の移送でお困りのときは、ゴムライニング製ポンプ「ラバーセルポンプ」を採用することで、耐久性がアップします。
ポンプの耐久性が上がれば、メンテナンスコストも減り、当然、メンテナンスにかかる手間も減ることになります。
電池粉浸出液の移送で「硫酸によるポンプの腐食に困っている」「摩耗性の高いスラリーによるポンプの摩耗に困っている」「ランニングコストの高さに困っている」という方は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼浸出水移送に最適なゴムライニング製ポンプ▼