きっかけとなった音声メディアのことば コーヒードリッパー開発秘話 #2-3
通勤時間のインプット
前回、コーヒードリッパー開発にいたるふたつ目のきっかけまでをお話ししました。
つぎはみっつ目のきっかけ、音声メディアです。
といっても、じつは順序的には①派生品開発プロジェクトでの体験→②新型コロナウイルス→③音声メディアでの言葉で、②と③はほぼ同時でした。
2020年中盤、新型コロナウイルスが猛威を振るい始めたなか、「次の会議でコロナ禍でもできることを考えてきてくれ」との指令があったのです。
それからというもの、通勤中に「なにか良い案はないだろうか・・・」と悶々と考えていました。
いまは近いところに引っ越しましたが、当時は諸事情から、田舎なのに片道1時間かけて遠い道のりを車で通勤していました。
その通勤中に使っていたのが、音声メディア。
いわゆるオーディオブックやポッドキャスト、Voicyなどです。
長い道のりでいろいろなインプットをしながら、たまに音声をストップさせて考え込んだり・・・自分なりに通勤時間を有効活用していました。
とくに朝は情報量の多いインプット、夜は疲れているのでゆるめのインプット・・・というのがマイルールでした。
いまでは市民権を獲得している音声メディアですが、当時はまわりは誰も使っておらず、まだ黎明期の雰囲気もありました。
突然すべてがつながった
そのとき帰宅するときによく聞いていたのが、Voicyという音声メディア。
パーソナリティがそれぞれ特化した情報を配信しています。
ある日、帰宅中にVoicyでフォロワーNo.1のNさんの放送を聞いていたとき。
という言葉が飛び込んできました。
※ちょっと言葉は違うかもしれませんが、こんなニュアンスの言葉でした(笑)。
これまで話してきた、「ステンレスフィルターを使ったコーヒーを奥さんに体験してほしい」という思い、最近考えていた「コロナ禍でもできるPRや販促」、そして最後の「クラウドファンディング」が一気につながった瞬間でした。
ユリイカ!
「うちのストレーナー技術を使って一般消費者向けのコーヒードリッパーを作ってクラウドファンディングすれば、PRにもなるしもしかしたら新しい事業にもなるかもしれない!」
これがわたしが瞬間的に悟ったアイデアでした。
コーヒードリッパー開発&クラウドファンディングがうまれたきっかけは、こんな3つのきっかけから。
次回は最終回として、このアイデアが生まれた方法論について解説します。
▼188%達成したクラウドファンディングページ▼
▼実際に開発したコーヒードリッパー:Mitsuwa Seahorse Dripper▼
▼連載リンク▼
▽開発秘話 本編▽
#1 閉塞感から始まったコーヒードリッパー開発
#2 ひとつめの落とし穴
#3 科学的な味の追及方法
#4 クラウドファンディング出品ではどのサービスがいいのか?
#5 プロダクト開発で問われる〇〇力
#6 カンタンにユーザーの声を集計する方法
#7 プロトタイプのチカラ
#8 デザインに"賭ける"のはコストの無駄遣い
#9 素人とプロの違い
#10 食品プロダクトの壁
#11 プロモーションがもっとも効果をあげるタイミング
#12 達成率95%と29%のボーダーライン
#13 設定ミスで失ったメリット
#14 プロダクト販売に使うECサービスはどれがいい?
▽開発秘話 きっかけ編▽
#2-1 きっかけとなった派生品開発プロジェクト①
#2-2 きっかけとなった派生品開発プロジェクト②
#2-3 きっかけとなった音声メディアの言葉(本記事)
#2-4 体系化されているアイデアのつくりかた
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