みつわマンと学ぶ、ポンプと温度
サブロー:最近なんだか暑いね~。なんか、夏が近づいてきた感じがする!
みつわマン:たしかに暑いね。暑さを感じるということは、温度が上がっているということでもあるね。じつは、ポンプにとっても温度はとても大切なんだ。
サブロー:え?ポンプに温度って関係あるの?
みつわマン:もちろんだよ。たとえば、ポンプが液体を運ぶとき、その液体の温度によってポンプの性能が変わることがあるんだ。
サブロー:へえー、そうなんだ!どうして温度が変わるとポンプの性能が変わるの?
みつわマン:いい質問だね。液体の温度が上がると、ポンプも温度が上がるでしょ?そのせいでポンプの部品に負担がかかって、壊れやすくなったりすることがあるんだ。
サブロー:なるほど。そうすると、夏はポンプが大変なんだね。
みつわマン:そういうこと。それから液体の温度が上がると、水を吸い上げるときの力が減ってしまうんだ。
サブロー:えー!なんで?
みつわマン:水って、100℃でお湯になるのは知ってるかな?
サブロー:それはもちろん知ってるよ~!
みつわマン:じゃあ、お湯になったら、水はどうなる?
サブロー:えーっと・・・、熱くなる。あと、湯気が出る・・・。
みつわマン:そう、湯気が出るよね!見えてる湯気は水なんだけど、これは、水が空気みたいな気体になってどこかへ飛んでいくのにくっついて湯気が見えてるんだよ。これを、「蒸発」とも言うね。
サブロー:なるほどー。で、これってポンプの吸い上げる力が下がるのとどう関係があるの?
みつわマン:いいところに気が付いたね。ポンプが水を送るとき、水はもとの温度からちょっと温度が上がっちゃうんだ。つまり、蒸発がちかづくってこと。もともと20℃だった水が30℃や40℃になるぐらいならそんなに変わらないけど、もし、80℃の水が100℃になっちゃったら、ポンプの中でブクブク泡が出てきて、空気みたいな気体ができちゃうってこと。
サブロー:じゃあ、ポンプのなかで沸騰した水ができるってことか!
みつわマン:その通り!そうなると、普通のポンプは水を送れなくなってしまうんだよ。沸騰するのは極端な例だけど、水の温度が高いってことは同じような現象が起こりやすくなるってことだから、高い温度になるとポンプの吸い上げる力が弱くなっちゃうってことが起きるってことになるんだ。
サブロー:そうだったのかー!っていうことは、ポンプを選ぶときは、水の温度も大事ってことなんだね。
みつわマン:そういうこと。ポンプももちろんだけど、最近は気温の変化がはげしいから、体調に気を付けてね。
今回は、ポンプと温度の関係について学びました。温度によってポンプの性能が変わること、ポンプの選び方にも温度が関係していることがわかりましたね。
次回もお楽しみに!