化学工場の濾過助剤移送ポンプで耐摩耗性アップ
化学工場では、日々の生産活動により生成される廃液を適切に処理することが重要な課題のひとつです。
今回は、この廃液処理の過程で使われるポンプの改善成功例をご紹介します。
濾過助剤はポンプを摩耗させることが大きな課題
化学工場などの廃液の濾過工程においては、濾過助剤(珪藻土・パーライト)が活躍しています。
これらの濾過助剤は粒子径の小さなスラリー液であり、特性上、耐摩耗性に優れたポンプが求められます。
しかし、一部の工場では特殊ステンレス製ポンプを使用している場合があり、「摩耗が早い」という課題を抱えていることがあるようです。
ここで活躍するのが、ゴムライニングポンプです。
耐摩耗性にゴムライニング
みつわポンプでは、耐摩耗性に優れたゴムライニング製ポンプ「クローバーポンプ」があります。
ある化学工場では、特殊ステンレス製ポンプからクローバーポンプへ切り替えいただき、耐摩耗性の課題を大きく改善することができました。
ただし、どのお客様も、はじめての製品を採用するには慎重です。
このため、テストのプレコート用ポンプとして、24時間連続運転を行っていただきました。
(これは通常、断続運転が一般的であるため、耐久性を試すために特別に設けたテストパターンです。)
1年後の結果は良好
その結果、1年後のポンプの状態は、ライニングに若干の摩耗は見られたものの全体的にお客様も満足のいく内容となりました(下記内部状況参照)。
この結果は、ゴムライニングポンプが化学工場の濾過助剤処理において高い耐久性を示した良い結果です。
特に化学工場における廃液の濾過工程は、環境への配慮や製造活動を維持するためにも重要な工程で、ひとつのポンプであっても、耐久性が向上することは大きな意味があります。
今回のように、化学工場の濾過工程で耐摩耗性の課題を抱えている方には、特殊ステンレス製ポンプからゴムライニングポンプへの切り替えをおすすめします。
ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
▼耐摩耗性の高いゴムライニング製ポンプ▼
▼耐摩耗性の高い自吸式ゴムライニング製ポンプ▼