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公共事業で使われているスラリーポンプ

本日は、公共事業で使用されるスラリーポンプについて紹介します。

ポンプの選定や購入は、新規案件や大規模な改造の場合はプラントエンジニアリング会社更新案件や小規模な改造の場合は維持管理会社、地元の専門業者が行うことが多いかと思います。

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ポンプ業界の公共事業の位置づけ

ポンプ業界にとって、公共事業の割合は非常に大きいものです。
日本産業工業会がまとめたデータによると、公共事業でのポンプの利用額は1200億円以上で全体の3割以上を占めています。

ポンプ業界 公共事業の割合

ポンプがよく使用される主な公共事業としては、上下水道、大型用水排水設備、噴水塔の景観事業等がありますが、その他の領域でもポンプは活躍しています。
ポンプの全体使用分野においてその他の分野は約9%を占めています。
このその他の領域で使用されているのが、スラリーポンプです。

ここでは、このスラリーポンプ(みつわポンプ)が使われている4つの公共事業を紹介します。

4つの公共事業

公共事業でのスラリーポンプの用途

①浸水処理施設

1つ目は、浸水処理施設です。ゴミを埋め立てる時に出る浸水を処理する設備となります。

浸出水処理施設の工程

浸水は非常に塩分濃度が高く、またカルシウムがスラリー化しやすくなっています。
よって、耐食耐摩耗に優れたポンプが必要となります。

具体的には、みつわポンプのゴムライニング製スラリーポンプがよく使用されます。

浸出水処理施設用ポンプに必要な要素
フローシート

②ごみ焼却設備

2つ目は、ごみ焼却設備です。
焼却設備では、特に水処理設備で当社のスラリーポンプが使われています。

ごみ焼却設備の概略フロー

焼却灰や飛灰を含む汚水が出るため、塩濃度が高くスラリー化しやすい特性があります
そのため、ここでも耐腐食性に強いゴムライニングスラリーポンプが使用されています。

ごみ焼却設備の特徴

③農業集落排水処理施設

3つ目は、農業漁業集落の排水処理施設です。

農業漁業集落排水設備の特徴

農業集落排水の場合、固形物や生物が混入した汚泥を処理する必要があります。
そこで、ポンプが閉塞しないような工夫が必要となります。

当社のスルーシールポンプは、閉塞しにくい独自インペラーを採用したポンプが使用されています。
沈殿槽の汚泥引き抜きポンプとして、また、清掃や緊急用に可搬式のポンプも使用されています。

農業漁業集落排水の処理フロー

この設備は新規案件はほとんどありませんが、今後も機器の更新や機能強化が求められる可能性があります。
同様の用途としては、下水処理場でも同じような用途で使用されています。

農業漁業集落排水の今後

④メタン発酵バイオガス発電施設

最後に、メタン発酵バイオガス発電施設を紹介します。
これは今後導入が加速されることが期待される新しい事業で、当社では2003年に食品残渣のメタン発酵設備に初めてポンプを導入しました。

メタン発酵バイオガス発電施設の経緯

ここでは、メタン発酵設備の中で調整槽循環ポンプ、循環ポンプ、搬送ポンプとして使用されています。
ただし、原料処理方法によってはスラリーの固形分濃度が高い場合があり、その場合は注意が必要です。

メタン発酵バイオガス発電施設のフロー

以上、公共事業でのポンプの利用について紹介しました。
ご質問や詳細については、お気軽にみつわポンプまでご連絡ください

公共事業で使われているみつわポンプ

▼耐腐食性に優れたゴムライニング製自吸式スラリーポンプ▼

▼耐腐食性に優れたゴムライニング製スラリーポンプ▼

▼異物による閉塞に強い特殊インペラーのスラリーポンプ▼

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