製鉄所の高炉有塵ガス処理水は摩耗性が高い!
製鉄所は、素材の生産から製品への変換まで、数多くの工程を経ています。
その中の一つである高炉工程は、鋼の品質と生産効率を維持するために、非常に重要な役割を果たしています。
しかし、このプロセスは複雑で、さまざまな問題に直面する可能性があります。
今回はその一つ、高炉で発生する有塵ガス処理水移送ポンプの改善事例をご紹介します。
有塵ガス処理水は摩耗性が高い
高炉では、COガスと有塵ガスが発生します。
ろ布を通過した後のCOガスは再利用できますが、有塵ガスは再利用できません。
つまり、無害になるよう適切に処理する必要があるということです。
この有塵ガスは、ろ布通過後の吸着塔で水を噴霧され、微粉炭スラリー水となります。
そしてこの微粉炭スラリー水は、シックナー(スラリーやその他の液体中の固形物質を分離・凝固させて処理するための装置)へ送られます。
このときに使われるのが、スラリーポンプです。
「微粉炭」は、その名の通り微細に粉砕された炭(微粉炭)が水に混ざり合った液体のこと。
水の中に炭が入っているので、この微粉炭スラリー水を送るポンプは、ただの水に比べてかなり摩耗しやすくなっていて、その分耐久性が必要とされています。
微粉炭スラリーにゴムライニング
そこで活躍するのが、みつわポンプのゴムライニング製スラリーポンプのラバーセルポンプ。
ゴムライニングは、こういった細かい粒子の固形物が来てもそのやわらかさでそのままはじき返せるので、耐摩耗性に優れています。
ある製鉄所では元々金属製ポンプを使用していましたが、摩耗により半年程度でケーシングに穴が空くか、インペラーが摩耗して能力低下が発生していました。
そこでゴムライニング製のラバーセルポンプに切り替えたところ、2~3年間部品交換なしで問題がなく、耐久性が大幅に向上しました。
メンテナンスもラクになる
ラバーセルポンプは、この耐摩耗性に加え、メンテナンス性にも優れています。
配管をつなげたままメンテナンスができるバックプルアウト構造なので、メンテナンスもラクに行えます。
つまり、みつわポンプのラバーセルポンプは、耐久性アップでメンテナンスの頻度とコストを削減し、メンテナンス自体の時間も減らせるということです。
製鉄所の高炉高炉有塵ガス処理でお困りの方は、お気軽にみつわポンプへお問い合わせください。
▼ゴムライニング製スラリーポンプ▼