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達成率95%と29%のボーダーライン コーヒードリッパー開発秘話 #12

目標達成のボーダーライン

前回、すこしでも成功確率を上げるためのスタート時期やスタート時間の決め方をお話ししました。
やれるだけのことはやったと思いつつも、「もうすこしここをこうしておけば」「あそこをこうしたらもっと良いのでは」などなど・・・やり残したことや悔いが残る思いも。

さらにクラウドファンディングでは、開始してから24時間以内に目標金額の30%以上を調達したプロジェクトの成功率は95%とのデータがあります。
逆に、この30%を達成できなかったプロジェクトの達成率は29%
雲泥の差です。

そして、今回のクラウドファンディングの目標とプランは以下の内容。

[目標額]
 100万円
[プラン]
 ①【先着50名 超早割】プロダクト1個 9,960円
 ②【限定50名 早割】プロダクト1個 11,205円
 ③【限定200名】プロダクト1個 11,828円

つまり、24時間以内に30万円≒約30名の方に購入いただけなければ、達成率はたった29%ということです。
これが今回目安とするボーダーラインです。

この数字が頭にこびりつき、プレッシャーが押し寄せてきます。
そんななか、スタート時間が迫ってきました。

スタートダッシュの命運

実際のスタートは、手動でわたしが「公開」を押すだけ。
そののち約数分程度で公開される仕様です。
このため、少し早めの11:50頃に「公開」をクリック。

ドキドキしながら待っていると、5分後の11:55、あるメールが届きます。

「【Makuake】あなたのプロジェクトが応援購入されました」

そう、購入のお知らせです。
ここからは、怒涛の勢いでメールが届くことになります。
あとから聞いた話ですが、ふだんあまり喜びの感情を見せないわたしが「珍しく興奮していた」と言われるほど、予想外の勢いがありました(笑)。
なんとなく漂わせていましたが、じつはこのプロジェクトを発案したのはわたしでしたので・・・。

そして、公開約1時間後の13:01にはボーダーラインである30人目の方の購入メールが届き、まずはひと安心
勢いは下がっていくものの、16:53には無事、超早割大特価の50個が完売しました。
公開当日に目標約50%を達成し、なんとか少しずつ安堵の気持ちが増していきました。

次回は、クラウドファンディングの最終結果とともに、その前に訪れた失敗による損失のお話です。

▼実際に行ったクラウドファンディングページはこちら▼

▼クラウドファンディングで制作したMitsuwa Seahorse Dripper購入はこちら▼

▼連載リンク▼

▽本編▽
#1 閉塞感から始まったコーヒードリッパー開発
#2 ひとつめの落とし穴
#3 科学的な味の追及方法
#4 クラウドファンディング出品ではどのサービスがいいのか?
#5 プロダクト開発で問われる〇〇力
#6 カンタンにユーザーの声を集計する方法
#7 プロトタイプのチカラ
#8 デザインに"賭ける"のはコストの無駄遣い
#9 素人とプロの違い
#10 食品プロダクトの壁
#11 プロモーションがもっとも効果をあげるタイミング
#12 達成率95%と29%のボーダーライン(本記事)
#13 設定ミスで失ったメリット
#14 プロダクト販売に使うECサービスはどれがいい?

▽きっかけ編▽
#2 -1 きっかけとなった派生品開発プロジェクト①
#2-2 きっかけとなった派生品開発プロジェクト②
#2-3 きっかけとなった音声メディアの言葉
#2-4 体系化されているアイデアのつくりかた

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