「地域の活性化」「脱炭素社会」への想い-SOCIAL ENERGYとSIL-【後編】
こんにちは!三ッ輪ホールディングス取締役の大澤です。
前回は三ッ輪ホールディングスグループの地方の活性化への想いと取組、課題として考えていることについて記載させていただきました。
「地域をゆたかに」するために「新しい価値を生み出し続ける」という弊社の根本思想のもと、多くの取組を繰り返してきた中での学びとして、
・地方の抱える課題は複雑性が高く、簡単に解決できるものが少ない
・「地方自治体」「企業」「個人」など多層のセクターのキーマンが相互に協力し合ってこそ、はじめてこうした困難な課題に立ち向かうことができる
ということを記載させていただきました。
前回の続きとして、今回は上記のような背景の中で、Next Commons Labさんとの取り組みとして「② SOCIAL ENERGY開始の背景・現状とSILへの参画」について、ご紹介させていただきます。
一般社団法人Next Commons Lab(一社NCL)さんと弊社との出会いは、かれこれ2年以上前になります。一社NCLさんは、当時から、ポスト資本主義の具現化というMissionのもとで、日本の各地方の活性化に対して本気で悩み・取り組んでいるプレイヤーを集め、起業家育成を通した地方の活性化を最前線で推進されておりました。
ポスト資本主義の具現化の「社会実験」(0→1)という位置づけで日本各地に90以上のプロジェクトを立ち上げ・推進してきた一社NCLさんは、2020年4月に「社会実装」(1→10)を目的とした組織として、「株式会社Next Commons Lab(株NCL)」を立ち上げました。
株NCLの第1期の出資参画にあたっては、これまでのNCLの活動の関わりがあり、本気で地方を元気にすることに注力しているプレイヤーの方々を中心に、日本各地・領域も様々な44組が参画しています。
(株NCLエリアネットワーク)
具体的には、水産業、林業や農業といった一次産業のプレイヤーもいれば、人材・教育・アートなど多岐にわたるプレイヤーが各地方に在籍しております。株NCLさんとの提携を通じて、各地方で活動する素晴らしいプレイヤーに出会え、自治体や企業だけではなく、こうした方々を中心として地域に活力を与えていくことが、「地域をゆたかに」する1つの解決策になるのではと考えております。
SOCIAL ENERGYは上記のような日本の各地方の活性化に本気で悩み・取り組んでいるプレイヤーに対し、継続して地域活性化を促すことをサポートすることを目的としたエネルギープランとなります。
電気料金の一部が地域のプレイヤーに還元することで、継続した活性化への取組に寄与することが可能です。
(SOCIAL ENERGYの立ち上げ経緯や株式会社NCLについての対談記事)
SOCIAL ENERGY第一号はフィッシャーマン・ジャパンさんで、フィッシャーマン電力を立ち上げました。フィッシャーマンさんは石巻の地に根差しながら日本の水産業の活性化に取り組んでおります。
フィッシャーマン・ジャパンさんの取組は幅広く、水産業が抱える多種多様な課題を、地元の漁師さんや水産加工業者、漁協や飲食店と共同で解決に向けて取り組んでいます。何よりも、「かっこいい」彼らに私自身も魅かれ、最近食卓にも魚介類が並ぶことが多くなりましたし、魚を捌くことにも興味を持ち始めてきています。
つい先日は、フィッシャーマン・ジャパンさんが東京駅に出した店舗に行きましたが、魚が丸ごと入ったサンドウィッチが全く生臭くなく、とっても美味でした。
(フィッシャーマン・ジャパンさんの東京駅の店舗)
私自身の実体験としても、こうした地方を元気にするために本気で活動するプレイヤーの存在を通して、多くの人の共感を集め、地方を魅力的にし活性化させることができると考えております。
SOCIAL ENERGYは現在の日本中の多くの事業者様からお問い合わせをいただき、7月を目途に第二弾の事業者がサービスをスタートする準備を進めております。
SOCIAL ENERGYの取組と並行して、Next Commons Labの皆様とのさらなる取り組みとして、持続可能な未来社会の実現にむけて様々なセクターと取り組むイノヴェイション・プラットフォーム「Sustainable Innovation Lab(SIL)」に対して、特別パートナーとしての参画を決意いたしました。SILは、2025年開催予定の大阪関西万博に向けて「この地球に100年後も住み続けられるように」という壮大かつシンプルなテーマに取り組んでおります。
弊社は、
・今までのNext Commons Labさんとの検討・協業を通じた信頼関係や地に足がついた地方活性化の取組への信頼
・自治体・企業・個人といった関係者が交わりあって新しいイノベーションを創造するというヴィジョンへの共感
から、単にSILというプラットフォームに参加するだけではなく、プラットフォーム自体を構築・実装していく側の立場として参画することで、主体的に「地方の活性化」に取り組みたいという思いから”特別パートナー”としての参画することといたしました。
5/27にキックオフとなる集まりがオンラインであったのですが、日本中の「自治体」「企業」「個人」の中でも魅力的な方々が真剣に社会課題に向き合っており、新しいチャレンジにとてもワクワクしております。
弊社としては、SOCIAL ENERGYやSILを通じ、「地方自治体」「企業」「個人」が社会問題解決に対して、本気で議論し、協力し合うことで、「地方の活性化」に寄与できると考えております。
前後編の投稿を通じ、弊社なりの「地方活性化」「脱炭素」への想いや試行錯誤の経緯、そして、これからの新しい一歩についての考えを記載させていただきました。
また、適宜、SOCIAL ENERGYやSILの取組の様子についてはご報告させていただきます。
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