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ガスと電気の現場知識を活かした防災対策

皆さんこんにちは!三ッ輪ビジネスソリューションズ(MBS)代表の 片岡です。

元々は当グループのLPガス販売事業を担う三ッ輪産業株式会社に所属しておりましたが、社内ベンチャー制度を活用し、このMBSを立ち上げ、一企業の社長となりました。

このMBSでは、お客様へのエネルギー供給の提案だけでなく、エネルギーの最適な使い方提案や防災商品に関わる事業を展開しております。

といってもピンと来ない方も多いかと思いますので、今回の記事では、MBSで実際に取り扱っている商品についてお話できればと思います。

ガスと電気の現場知識を活かした防災対策

日本は、震災発生回数の多さから災害大国とも言われています。
日本の国土面積は全世界のたった0.28%しかないのに、マグニチュード6以上の地震の20.5%が日本で起こっているそうです。

そんな災害大国日本に住む方に「災害時に一番困ることは何か?」という質問を投げかけると、「自然災害によって停電が起き、電気が使えないこと」と回答する方が多いのではないでしょうか?

“電気”というエネルギーは人々のくらしに欠かせないもので、災害による停電が起きてしまうと様々な被害が想定されます。

家の照明、空調設備、パソコン、テレビなど、日ごろから使用している製品のほとんどが使えなくなってしまいます。
我々のくらしは不便になってしまいますね。

ただ、停電の被害を受けるのは、我々にとってなじみの深いところだけではありません。

人の命を預かる病院や医療施設では、有事の際であっても医療機器への持続的なエネルギー供給が必須となります。
停電の影響を受けるわけにはいかない施設に対して、MBSが取り扱う非常用発電機が役立っているのです。

非常用発電機について

「電力供給を断ってはいけない施設なのであれば、非常用発電機を設置すればいい!それで全部解決!」と言いたいところではあるのですが、想像以上に考慮すべきことは多く、必要とされる技術力のレベルも高いのです…

非常用発電機設置検討時の検討事項

電気設計

非常用発電機さえあれば、空調・コンセント・給湯等全て使えると思われる方もいらっしゃるかもしれません。
場所の条件次第ではありますが、例えば介護施設のような大きな建物で全ての電源をバックアップするには、どれほどの大きさの発電機が必要になるでしょうか?

単純に最大電力消費量の計算だけで考えてしまうと、痛い目を見ます。停電時の負荷側の最大電流を加味した上で、制御盤の設計、切替盤の設計、配線の設計等、電気に関わる知見が必要です。

環境設計

発電機が稼働する際、周辺地域には発電機の影響による振動・騒音が予想されます。
また都心部への設置を検討する場合は、大規模な非常用発電機を設置するためのスペースを確保する必要があります。

エネルギー供給設計

非常用発電機は、軽油・ガスなどのエネルギーを利用して発電します。
ということは、災害時に発電できるようにするためには、利用する燃料の備蓄が必要になるわけです。 

これらの燃料は危険物ですので、消防・保安の観点から、非常用発電機の設置に関わる法令知識を身につけなければなりません。

他にも色々あるのですが、一例として上記のような内容を考慮しながら進めていきます。

LPガス事業者だからこそできる非常用発電機の販売

LP非常用発電機施工事例

MBSでは、LPガスを用いた非常用発電機の導入を進めています。
グループ会社でLPガスを扱う三ッ輪産業とともに、グループ内の共同事業として展開しています。

グループ会社にLPガスの会社があるからという理由だけでなく、他にもLPガスを燃料としている理由があるのです。

LPガス発電機を採用している理由
・燃焼時にススが発生しづらい
・燃料そのものが劣化しづらい
・発電機を止めずに燃料の充填ができる

非常時に発電をする際、発電機内部では燃料を燃やして、タービンを回し、電気を発生させています。
軽油で上記のような処理を行った場合は、ススという炭素の微粒子が発生し、発電機から黒煙・白煙が上がったりします。

また、非常用発電機は普段使用しないため、軽油を使用する場合は、燃料が劣化する可能性があります。
軽油が劣化すると燃焼効率が落ちるため、燃料の定期的な交換が必要になります。

一方で、LPガスはほぼ経年劣化がなく、燃焼時のススの発生もほとんどありません。これは発電機機器本体・管理側両者にとってのメリットです。

またガスを補充するときに、発電機を止めないで実施できるというメリットもあります。
ガソリンを使用する発電機の場合は、一度、エンジンを止めてから給油して再始動します。

ということは、非常用発電機とは言いつつ、一時的に非常用電源として機能しない状態が発生してしまうということです。
LPガスは、負荷側に関係なくエネルギー補充が出来るため、非常用電源としての機能を燃料補充中にも維持できるのです。

一気通貫でのMBSの強み

一般的には、工程ごとに分業制になっていますが、我々MBSは、クライアントの要望ヒアリングから設計・設置まで全ての工程に携わることで社内にノウハウと知見を蓄積しています。

様々な領域の知識が必要となりますが、協力会社やパートナーにも協力いただきながら責任を持って設置まで担当いたします。

当社の事業に興味をもっていただけましたら、ぜひHPを見ていただけると幸いです。

片岡雅典(かたおか・まさのり)
他業界で営業・IR・PRなどを経験した後、2016年に三ッ輪産業に入社。経営戦略部で、新規事業開拓、LPガスや電気事業のさらなるシェア拡大のための新規サービス立案などを担当する。2019年10月、省エネ・防災などにかかわる新規ソリューションを手がける株式会社三ッ輪ビジネスソリューションズを社内ベンチャー企業として法人化し、同社の代表取締役社長に就任。

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