ガスのお値段
みなさん、こんにちは。三ッ輪産業常務の松下です。
今回はガスの小売価格についてのお話をしますね。
始めに
まず、一つだけお聞きします。
皆さんのご家庭のガスは都市ガスでしょうか?LPガスでしょうか?
え、オール電化だからガスを使用してないので今回のネタは興味ない?
まぁそう言わず、今後引っ越しなどでガスを使用する事があるかもしれませんので、最後までお付き合いください
都市ガスとLPガスの違い
皆さんご存知かと思いますが、いま日本国内で家庭用として使用されているガスは大きく都市ガスとLPガスに分かれます。
言葉だけでは伝わらないかと思いますので、気になる方はぜひ下記リンクから輸入~消費までの流れを見てみてください。
その中でも、今回はガスの小売価格についてお話させていただきます。
家庭用ガスの価格変動の仕組み
都市ガスと簡ガスのガス料金は原材料費調整制度というのを取り入れており、輸入しているガス類の価格にリンクして毎月小売価格が変動する仕組みとなっております。
※以前、当グループ電力事業でも同じような制度について紹介しておりますので、気になる方はぜひご一読ください。
一方LPガスでは、原材料費調整制度を取り入れている会社も一部ありますが、価格と供給の安定を目的に、敢えて原材料費調整制度を導入していない会社が主流です。
これらの会社では原材料費が大幅に変動した時や他のコストに変化があった時に価格を変動させています。
都市ガスの補助金制度について
そんな中、話題になっているのが都市ガス一般消費者向けの補助金制度です。23年1月から9月まで一律30円/㎥の補助が入るというもので、その間は小売価格が30円/㎥下がります。
1家庭あたりの一か月の平均消費量は32㎥くらいなので、毎月約1,000円くらいガス代が安くなるイメージです。
といっても、その期間も原材料費調整は続いており、結果的には以下の価格推移となっています。
見てお分かりの通り、補助金が反映されて23年2月に価格がガクンと下がっていますが、それでも昨年11月と同レベルなんですよね。
一方で、残念ながらLPガスや簡ガスの消費者には国からの補助はありません。
「!!!」
LP事業者である当社としてはなかなか苦しい状況ですね、、、
LPガス消費者だって都市ガスの消費者と同じく税金を払っているし、エネルギー価格の高騰で日々の生活が圧迫されています。
本音を言ってしまえば、LPガス・簡ガスなども同じような政策を進めてほしいと私は考えています。
「なぜ都市ガスだけが対象なのか?」という疑問に対してLPガスを管轄している経済産業省は、「全国の約4割の世帯が契約しているLPガスでは、事業社数が約1万7000に上り、中小・零細企業も多い。よって、政府は配送の効率化などの経営合理化策を資金面で支援し、間接的に料金の抑制を目指す」と回答しています。
具体的には配送に用いる車両への補助金や、各家庭の毎月の使用量を確認する検針メーターをIoT化するときの補助金などを発表しています。
代替案として資金面の支援を提示しているものの、基本的には新規投資が必要なものばかりです。
つまり既に先行投資を行っている事業者や、例出したような投資を必要としない小規模事業者は補助を得られないので、実態としては救済になっていない部分もあるのです。
当社のお客様にはLPガスは高いという印象が更に増幅してしまう状況ですが、当社としては経営努力をこれからも重ね、安心安全を第一にしつつ、経済的に少しでもメリットのあるような価格で供給できるようにこれからも努めてまいります。
一方で、目まぐるしく変化するLPガス業界で働く従業員の立場で考えると、様々な変化の乗り越え方を経験できるのは、むしろチャンスなのではないか?と私は捉えるようにしています。
これらの変化にどう対応していくか、まだまだ模索している状況ですが、同じように変化する環境でチャレンジしたい!若いうちから様々な経験をしたい!という方と一緒に働ければと思っております。
この記事を読んで少しでも興味を持っていただけたのであれば、ぜひ採用サイトのリンクを記載しておきますので、覗いてみてください!
採用サイト
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?