『受け入れる』という生き方
『受け入れる、という生き方』
アイリーン・トモエ・クーパーさんという女性がおられました。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうか。
国際恋愛をテーマにコーチングをされていて、オンラインで活躍されていました。
私は1度目の結婚を終えたころ、アイリーンさんと出会いました。
当時の私は、世界で一番不幸だと、自分の人生を呪い生きていました。
そしてひたすらオンラインで、混乱した感情を解決してくれる人を探し続けていました。
そんな時にアイリーンさんに出会ったのです。
アイリーンさんは、その在り方全てが愛に満ち溢れていました。
私が自分にも離婚した相手にも呪いをかけ続ける中、アイリーンさんはただただ愛を読者に伝え続けてくれていました。
その姿勢に惹かれ、私はアイリーンさんのセッションに突発的に申し込んだのです。
実は、アイリーンさんが本来セッションの対象としている女性は、経済的にも精神的にも自立した女性でした。
しかも、国際恋愛をテーマに活動されていたので、私は間違いなく対象として不適格だったでしょう。
それなのに当時の私は、自分を救ってくれそうな優しい人にすがりたい!ただその一心でセッションに申し込んでしまったのです。
アイリーンさんはそんな私の心根を見抜き、それでも受け入れ、深く大きな愛や教えを通し導いてくれました。
いつまでも自分と向き合おうとせず、自分の力で生きる覚悟を持てない私を見捨てる事なく、応援してくれました。
3ヶ月間のセッションを通し、言葉にできないほどの感謝を伝えなければいけないほどに、私は救われました。
自分次第で人生をいかようにも出来る事を教えてもらい、誰かに自分の人生を委ねなくても良い事を知る事ができました。
自分の人生をはじめて自分の力で生きる覚悟をさせてもらったのが、このアイリーンさんのセッションだったのです。
けれどもきっとアイリーンさんにとっては、私はどんな生徒よりもやりにくかったと思います。
自分の生き方は間違っていない、当時の私はひたすらそう肯定して欲しがっていましたから。
そんな当時の未熟さを懐かしみながら、アイリーンさんとのセッションを思い出しています。
あれからもうすぐ10年経ちます。
この10年で私は多くの人と出会い、たくさんの学びの機会を得て、成長してこられたと感じています。
立派な事は何もないかもしれないけれど、10年前の自分がアイリーンさんに導かれて願ったように、自分の人生を生きています。
そんな自分を誇りに思います。
10年前アイリーンさんは私を理解し、決して諦めずに愛を伝え続けてくれました。
人のせいにして、誰かに救ってもらう事ばかり考え自分と向き合わない私をアイリーンさんは受け入れ、諦めずに愛を伝え続けてくれました。
だから、私も相手を受け入れる事にしたのです。
夫と結婚したのも、この時にアイリーンさんから沢山の愛を伝えてもらった経験が礎となっているのです。
私の中に、『受け入れる』という人生の一つのテーマが出来上がったのは、このアイリーンさんから受け入れてもらった経験があるからです。
アイリーンさんの愛のおかげです。
本当に感謝しています。
アイリーンさんは2020年に亡くなっておられます。
私が出会った時には既にガンと共存しておられました。
再発後はステージレベルも高く、いつ何があってもおかしくない状態だとブログなどで公表されていました。
それでもアイリーンさんはガンを憎まず、ガンを受け入れ、病から与えられる経験を学びとし、「ガンと共に生きる」という姿勢で生きておられました。
アイリーンさんはこの世での生は全うされましたが、今も私の中にその深く強い大きなエネルギーは生きています。
アイリーンさんが教えてくれた事、与えてくれた沢山の愛。
それは、私の中で生涯生き続けます。
そして、私が自分の使命に生きれば、アイリーンさんのエネルギーを誰かに伝え続ける事ができるのです。
そうやって、アイリーンさんのエネルギーは循環し続ける。
私はアイリーンさんにとっては、最もやり難い生徒だったという自信があります。
その生徒を受け入れてくれたおかげで、こうしてアイリーンさんのエネルギーを循環させ続ける事ができます。
それなら私もこれから出会う沢山の人を、信じ受け入れ、送り出していこう。
どんな人も自分の人生を生きられる。
それを信じて私は自分の使命を全うしよう。
そんな誓いを立てました。