アートで何をやりたいのか
前回の最後に、アートで何をやりたいのかが見えてきたと書きました。
前回の記事はこちら
今回はそのことについて書きます。
僕はひたすら子供のように遊びたいです。
小学生の頃、ドラクエⅢが大流行していましたが、ウチは絶対にファミコンを買ってもらえませんでした。
だから僕はノートにドラクエを描きました。
街を描き城を描き…森やダンジョンを描き…
ついでに武器や魔法、モンスターを描いて…
頭の中で妄想しながらプレイしていたんですね。
1人の少年が綴る大冒険物語でした。
他にもガラクタを拾ってきて飛行機を作ったり、空いたクッキーの缶でロボットを作ったりしてました。
僕のアーティストとしての原点でした。
でも皆、子供の頃はそうやって遊んでいたのではないでしょうか?
子供はなんでもすぐに手に入るわけではありません。ならどうするか。
皆、自分の手の届く範囲で精一杯の工夫をして、自分だけのそれを手に入れていたと思います。
そして今、ある程度のものを手に入れる事ができる代わりに、あの時の創造性を失ってしまったように感じます。
だから取り戻したい。自分がどんなものを作っていたのか思い出したい。
単純に子供に戻れば良いのか、ということではなく、今まで生きてきた自分の40年間の歴史に子供の頃の創造性をミックスできたら、何が出来上がるんだろうかと。
そんな事を目指しながら絵を描いているわけです。
絵を描いていると、ごくたまに全てを忘れて、無我の状態でキャンバスの中で遊べる瞬間があります。
ゾーンに入っているとでも言うのでしょうか。
そうやって完成した絵って、上手い下手を通り越して何か凄いパワーを感じるんです。
このパワーの正体を掴みたい!!そんな風に思うのですが、次に描いた絵は全くダメだったり…
なかなか難しいもんです。
社会に向けたメッセージ性の強い作品は立派ですが、現時点での僕はまだ考えられません。それはこの先、様々なものを見て経験して自然に考える時が来ると思います。
でも僕の作品を見てくださった方には、子供の頃の自由な創造性を思い出して頂けたら嬉しいですね。
どんどんシステマチックになる世の中において、そんな瞬間って必要だなと感じます。
アートをやる理由がどんなものになろうと、子供の心を持っていたい。それは僕のコアな部分として変わらないと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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