サマーバケーション
ギラギラと照りつける太陽。うだるような暑さもビーチではうれしくて、心が開放されてゆくようだ。
ビーチ・バレーをしている男女。波打ち際ではしゃぐボーイズ・アンド・ガールズ。煌びやかな夏の光景が、僕の目の前にはある。
僕はサン・オイルを体に塗り、サマー・ベッドに寝そべっている。心地よい潮風が僕の体の上を吹きぬけてゆく。
僕の隣にはビキニのトップの紐を解いて、うつぶせに横たわっているメグミがいる。彼女はクーラー・ボックスの中からよく冷えたオレンジ・ジュースを取り出して、飲み始めた。少しずれた水着の隙間から、メグミの白い肌がのぞく。時間がゆっくりと流れてゆく。
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