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優良甘野ショート

10
甘野充のメンバーシップ限定や有料のショートストーリーから10作品をピックアップ。 ときどき収録作品が変わります。 どきどきします。
メンバーシップは月額料金なのでちょっと躊躇しているという方向けに10作品のショートストーリーを買い…
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記事一覧

チョコレートな恋

「これ、食べる?」  と彼女はバツが悪そうに僕にチョコレートの包を差し出した。

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魔法の鏡

「魔法の鏡を持ってたら、私の暮らし、映してみたい?」  と小百合は僕に訊ねた。 「何? ユーミン?」  と僕が聞き返すと、小百合はうれしそうに「あるのよ」と言ってほほ笑んだ。

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コンタミ

 紺野民子はコンタミというあだ名で呼ばれている。  身なりが汚くて見苦しいし、髪はボサボサだし、臭いし、無愛想なものだから、汚染という英語であるコンタミネーションの略でコンタミと呼ばれているのだ。

¥100

嘘つき女は電気羊の夢を見るのか?

 彼女は僕のことが好きでも何でもなかった。  それなのに彼女は、「あなたのことが好き」と僕に言ったのだ。  彼女は嘘つきだ。  嘘をつくことで相手がどんな反応をするのかを見るのが楽しみなのだ。  僕はそんな彼女が好きだった。

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僕が君と過ごしたという証

 僕の鞄の中から一枚の紙切れが出てきた。  それは映画のチケットの半券だった。  それを見て、僕は朋美の事を思い出す。

¥200

ロマンスの神様

「君は神を信じる?」  と僕は彼女に訊ねた。 「信じない。だってそんなものいないから」  と彼女は答えた。

¥100

 「栞が必要なんだよ」、という僕の言葉に彼女は顔を赤らめた。  彼女の名前が栞であるということを、僕はすっかり忘れていた。

¥100

ゴーストライター

「この小説、本当に君が書いたの?」  と担当編集者は彼女に言った。 「どうしてそう思うんですか?」  と井上奈々は答える。

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バンクシー

「落書きされちゃってさあ、消すの手伝ってよ」  と僕は友人に頼まれた。  僕は案内された場所で、その落書きを見た。  あれ、これって。 「バンクシーじゃない?」

ズームイン朝

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