(掌編小説)続・すみっこ白猫と小学四年生~君の中の、りなちゃん~
「りなちゃん!学校来れるようになって良かったね!」
アヒル小屋の中で、ほうきを持ちながらあいちゃんは言った。
りなはちりとりに押し込まれる野菜くずを見ながら「うん」と言った。
「田中先生はまだ来れないけどね」
ひまりちゃんはそうつぶやくとため息をついてみせた。りなは何か言われるのかと身構えたけれど、二人はまた違う話題で盛り上がっていた。先生が休むなんて。先生も休むなんて。
放課後。帰り道。りなはひとり。給食を食べたから、夕ご飯無くてもなんとかなるかな。まだお母さんは帰ってこ